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【材料】本日の注目個別銘柄:井関農機、ダイヘン、サンゲツなど


<2432> DeNA 1628 +192
大幅高。先週末に第2四半期の決算を発表しており、株価の上昇要因につながっている。7-9月期営業利益は80億円、従来計画の57億円を大幅に上回ったほか、市場コンセンサスも超過している。また、10-12月期計画も営業利益は前四半期比で横ばい、コイン消費は同増加を見込んでいる。本格回復には時間を要するとはいえ、想定以上に早いタイミングでの業績底打ちをポジティブに捉える動きが先行。売り方の買い戻しの動きが強まるとの期待感も高まっているようだ。

<6773> パイオニア 258 -21
売り優勢。先週末に上半期の決算を発表、ネガティブ材料視されている。営業利益は34億円で従来計画を上回ったが、経常損益は5億円の黒字予想に対して13.5億円の赤字となり、通期経常利益予想も75億円から55億円に下方修正している。為替差損の発生が下方修正の背景に。また、中期計画の数値目標を発表しているが、失望売りにつながっているとの見方も。16.3期営業利益は125億円、17.3期は200億円などとしている。来期に関しては今期見込み比横ばいにとどまる格好へ。

<6622> ダイヘン 448 +34
急伸。先週末に上半期決算を発表しているが、通期予想を上方修正しており、ポジティブなサプライズにつながっているようだ。上半期営業利益は28.1億円で前年同期比14%増益、従来予想の30億円は下回っているが、第1四半期は同27%減と大幅減益であったため、業績下振れ懸念なども強かったと見られる。通期予想は70億円から80億円に上方修正しており、モメンタムの好転を評価する動きが優勢に。

<8130> サンゲツ 3205 +502
ストップ高比例配分。先週末に発表した中期計画では、17.3期までの3年間で、純利益の100%以上を配当や自社株買いで株主に配分すると発表している。期間利益だけでなく余剰資金も株主に還元するとしている。この方針に沿って、発行済み株式数の2.88%に当たる110万株を上限とした自社株買いの実施を発表、まずは本日の立会外取引で50万株を取得している。また、208.9万株の自己株式消却も発表。

<7251> ケーヒン 1596 +165
決算発表後は大幅高の展開に。上半期営業利益は111.5億円で前年同期比30%増益、従来予想の100億円を上振れる着地となった。通期予想は210億円から220億円に増額修正へ。配当予想も増額、前期の年間31円に対して34円に引き上げている。修正幅は限定敵ながら、上半期の市場コンセンサスは会社計画比やや下振れであったため、買い安心感が強まる格好になっているようだ。

<6310> 井関農機 239 -21
下げ目立つ。先週末に発表した決算内容が嫌気されている。上半期営業利益実績は10.5億円で前年同期比75%減益、従来予想の28億円を大きく下振れ。通期予想は従来の55億円から25億円にまで下方修正している。国内農機製品の販売減少が収益の落ち込みにつながった。第1四半期は19.8億円で同2.1倍と急拡大していただけに、予想外の大幅下方修正にはネガティブなサプライズ。

<1813> 不動テトラ 253 -15
さえない。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は19.6億円で前年同期比2.6倍、従来予想の12億円を大きく上回った。通期予想も24億円から36億円に上方修正、第1四半期決算発表時に続く上方修正となっている。期末配当金予想も2円から3円に引き上げている。ただ、第1四半期決算の進捗率や同業他社の状況から、大幅な上振れ期待は織り込み済みであり、短期的な出尽くし感が先行する格好になっている。同社を含め、建設セクターの中堅銘柄では上振れ決算発表が出尽し材料と受け止められるものが多くなっている。

<9432> NTT 6542 -277
軟調。先週末に上半期の決算を発表している。営業利益は5909億円で前年同期比9.5%減益、市場予想はやや上回ったと見られる。また、通期予想は1兆2150億円から1兆950億円に下方修正、コンセンサスは下回っているが、ドコモの下方修正を反映したものでサプライズは乏しいと見られる。ただ、ドコモの業績悪化に伴い、来年度のEPS目標が未達に終わる可能性が一段と高まっていることをネガティブ視する流れに。自社株買いの追加を発表しているが、本日は下支え材料につながらず。

<5401> 新日鉄住金 302.6 +8
.2しっかり。本日は鉄鋼セクターが業種別上昇率の第2位となっている。野村が同社とJFEHDの投資判断を揃って買い推奨に格上げしており、見直しの動きにつながっているようだ。同社に関しては、円安進行による輸入圧力の低下、輸出採算の改善などで国内需給の改善が期待できること、鋼材スプレッドの維持から国内鉄鋼メーカーの強い採算重視のスタンスが確認できたこと、統合効果が着実に進展していることなどを評価引き上げの背景としている。なお、目標株価は325円から400円に引き上げ。

<3436> SUMCO 1522 -13
買い先行後は急速に伸び悩む。先週末に第3四半期決算を発表。累計営業利益は198.5億円で前年同期比27.5%増益、会社計画を20億円弱上回る格好に。また、通期予想は245億円で前期比85.4%増益、市場予想は20億円程度下回っているが、定期修繕の影響などが主因であり、特に悪材料視する動きは強まらなかった。先行きのウエハー価格に対する強気見通しなどを朝方は好感したものの、その後は値上げ浸透に対する不透明感なども強まる形に。CLSAでは投資判断を格下げのもよう。
《FA》

 提供:フィスコ

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