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【市況】4日の中国本土市場概況:上海総合指数は小幅高、景気対策への期待が残る


4日の中国本土市場で、主要指標の上海総合指数は、前日比0.65ポイント高(+0.03%)の2430.68ポイントと小幅ながら6日続伸した。連日で終値ベースの年初来高値を切り上げている。商いも高水準を維持した。上海A株指数は0.73ポイント高(+0.03%)の2545.04ポイント。一方、外貨建てB株相場は下落。上海B株指数が1.11ポイント安(-0.42%)の263.51ポイント、深センB株指数が14.48ポイント安(-1.47%)の969.83ポイントで引けた。

前日終値を挟んでもみ合う展開。指数はこのところの上昇ピッチが急だったため、短期的な過熱感が強まり利食い売りが先行したものの、下値も固く、株価は一進一退した。また、直近で公表された経済指標は総じて弱い結果となったため、当局が景気テコ入れに動くとの期待が相場を下支えしている。

業種別では、建設関連株の上げが目立つ。交通インフラ整備の中国交通建設(601800/SH)は、値幅制限いっぱいまで買われた。足元で大型インフラプロジェクトの始動が相次ぐなか、10月の建設業PMIが大幅に改善したことが手がかりになっている。海運関連株も高い。海運業界の発展後押しのため、交通運輸部が再編加速方針を示したことがこの日も材料視された。このほか、上海・香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)が早期に解禁されるとの期待が根強いなか、恩恵があるとみられる証券株などもしっかり。

《KO》

 提供:フィスコ

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