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【市況】30日の香港市場概況:下落、米国株安や短期的な過熱感で利食い売り


30日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比117.83ポイント安(-0.49%)の23702.04ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が17.73ポイント安(-0.39%)の4474.04ポイントと揃って3日ぶりに反落した。売買代金は675億8200万香港ドルにやや細っている(29日は796億600万香港ドル)。

29日の米国株安をきっかけに、利食い売りが強まる流れ。ハンセン指数は昨日までの続伸で、約1カ月ぶりの高値水準に達している。直近の上昇ペースが急ピッチだったため、短期的な過熱感が漂った。米市場では、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和策の終了を決定したことは想定内だったものの、雇用情勢に対する強気の判断が示されたため、将来的に利上げが早まる可能性があると懸念されている。また、香港上場企業のさえない業績報告が相次いだことも、投資家のセンチメントを冷やした。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手2社の下げが目立つ。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.5%安、中国石油天然気(857/HK)が1.9%安で引けた。海洋石油に関しては、同社が発表した14年第3四半期(7~9月期)の原油・天然ガス生産量が、前年同期とほぼ同水準の1億300万バレル(原油換算)にとどまったことが嫌気された。また、中国石油天然気については、同社が明らかにした7~9月期の6%減益が重しになっている。

このほかにも、業績動向を材料にした動きがみられる。1~9月期が38%減益となった白物家電大手の海信科龍電器(921/HK)が12.8%、16%減益を計上した充電電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が8.4%の下落となった。

《KO》

 提供:フィスコ

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