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【市況】英ポンド週間見通し:カーニー総裁注目の住宅市場指標が焦点


■ポンド強含み、ブロードベンド英中銀副総裁の利上げ発言で

先週のポンド・円は上昇した。ブロードベンド英中銀副総裁が早期の利上げの可能性を示唆したことで、一時174円台前半まで上昇した。10月のイングランド銀行(英中央銀行)金融政策決定会合議事録で、低いインフレ率と賃金上昇率への警戒感が示されたが、米ドル高・円安が進行した関係でポンドの対円レートは底堅い動きを続けた。取引レンジは171円08銭-174円04銭。

■英国の住宅関連指標に要注目

今週のポンド・円は、カーニー英中銀総裁が早期利上げの理由としている英国の住宅市場の指標に注目することになる。10月のイングランド銀行(英中央銀行)金融政策決定会合では、低いインフレ率、賃金上昇率が利上げを正当化しない、と表明されていた。住宅市場関連の指標が予想を下回った場合、早期利上げ観測は後退し、ポンドは弱含みとなる可能性がある。

○発表予定の主要経済指標・注目イベント
・29日:9月住宅ローン承認件数(予想:62000件、8月:64200件)
・30日:10月全国住宅価格(予想:前月比+0.3%、前年比+8.5%)
・31日:10月Gfk消費者信頼感指数(予想:-1、9月:-1)

予想レンジ: 170円00銭-175円00銭

《TN》

 提供:フィスコ

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