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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~GPIF改革期待も政治不安が重しか


20日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:GPIF改革への期待高まるも政治不安が重し
■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し
■前場の注目材料:GPIF、国内株運用を20%台半ばに引き上げで調整

■GPIF改革への期待高まるも政治不安が重し

☆日経225想定レンジ:上限14950円-下限14750円

20日の東京市場は大幅上昇が見込まれる。17日の米国市場の上昇を背景に、シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円高の14880円を付けている。そのため、幅広い銘柄に買いが先行することになろう。8月安値が心理的な上値抵抗として意識されつつあるなか、これをクリアしてくるようだと、目先的な底打ち感が台頭しそうだ。

とはいえ、今週も外部要因を睨みながらでの相場展開には変わらない。米国ではアップル、IBM、マイクロソフトなど主要銘柄の決算が予定されており、決算後の動向などが変動要因になる。また、エボラ出血熱の感染拡大に対する警戒感も強く、腰の据わった資金流入は期待しづらいところか。

20日に日銀支店長会議が開かれるが、このところの急ピッチの調整により、増税への見解や追加緩和への思惑などが高まりやすい。その他、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は17日、国内株式での運用比率の目安を12%から20%台半ばに大幅に引き上げる方向で調整に入ったと報じられている。GPIF改革への思惑なども売り込みづらくさせよう。

一方、小渕経産相は17日、関連政治団体や資金管理団体の不透明な収支を巡る問題の責任を取って辞任する意向を示した。政権運営に大きな打撃となる可能性もあるなか、まずは明確なボトム形成を見極めたいところであろう。

■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り600万株、買い890万株、差し引き290万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月10日(金):140万株の売り越し
10月14日(火):550万株の売り越し
10月15日(水):400万株の売り越し
10月16日(木):1660万株の売り越し
10月17日(金):10万株の買い越し

■前場の注目材料

・年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、国内株運用を20%台半ばに引き上げで調整
・米モルガン・スタンレー、7-9月期決算は市場予想を上回り株価堅調
・小渕経産相、政治資金問題で辞任へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

09:00 日本銀行全国支店長会議
09:30 黒田日銀総裁があいさつ予定

《KO》

 提供:フィスコ

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