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【通貨】欧米為替見通し:ドラギ欧州中銀総裁の会見に要注目


本日2日の欧米市場のドル・円は、明日発表される米国9月の雇用統計への警戒感から上げ渋る展開が予想される。

10月1日のニューヨーク・ダウは、マーク・トウェインが「10月は株式投資をするのには危険すぎる月だ」と警鐘を鳴らし、1929年の「暗黒の木曜日」や1987年の「ブラック・マンデー」のような歴史的な暴落というトラウマから、下落でスタートした。

10月のニューヨーク・ダウのリスクは以下の通りとなる。

■米国内のリスク

・米国連邦準備理事会(FRB)による量的緩和第3弾の終了
・米国財務省による「インバーション規制」
・米国初のエボラ患者確認

■米国外のリスク

・ウクライナ紛争の継続と米ロの対立激化
・中東のイスラム国への空爆と米ロの対立懸念
・香港の民主派のデモ拡大と米中の対立懸念

■テクニカル分析

「ブロードニング・フォーメーション」や「ヒンデンブルグ・オーメン」により下落の可能性。

10月28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾が終了し、ビル ・グロース氏の退社によるドル・キャリートレードの手仕舞いで、流動性減少への警戒感が高まっている。

本日の欧州中央銀行定例理事会では、ドラギ欧州中銀総裁が示唆したように非伝統的措置による流動性供給となるのか否かに注目することになる。

ドラギ欧州中銀総裁は、「本日インフレ戦略を協議する」と述べており、金融政策が現状維持の場合、ユーロ安誘導策の可能性が高まることになる。

【今日の欧米市場の予定】

17:30 英・9月建設業PMI(予想:63.5、8月:64.0)
18:00 ユーロ圏・8月生産者物価指数(前年比予想:-1.2%、7月:-1.1%)
20:45 欧州中央銀行(ECB)が金融政策発表(現状維持の予想)
21:30 ドラギECB総裁会見
21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:29.7万件、前回:29.3万件)
23:00 米・8月製造業受注(前月比予想:-9.5%、7月:+10.5%)
01:00 ダドリーNY連銀総裁講演
02:00 ロックハート米アトランタ連銀総裁挨拶

《KO》

 提供:フィスコ

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