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【経済】トヨタ:中国で3カ月ぶりプラス成長、8月の新車販売は7.85万台


トヨタ自<7203>の中国自動車販売が3カ月ぶりにプラスに転じた。トヨタ中国法人の豊田汽車中国投資公司は1日、今年8月の中国新車販売が7万8500台に上ったと発表。前年同期比で8.9%伸びたことを明らかにした。1~8月の累計では、9.7%増の61万9200台に拡大する。主力車「カローラ」の新モデルが売り上げを伸ばした。

ただ、年間の販売目標達成は危ぶまれる状態だ。110万台超に設定しているのに対し、8カ月の進ちょく度は56.3%にとどまっているため。残り9~12月の4カ月で月平均12万200台を売らなければクリアできない計算となる。

すでにトヨタ自動車と第一汽車集団の合弁自動車メーカー、一汽豊田汽車は2014年の販売目標を引き下げたもよう。年初に設定した66万台から62万台へと6.1%下方修正したとされる。足元の販売低迷が背景にあるという。消息筋情報として南方都市報が先ごろ伝えた。

一汽豊田の1~6月新車販売は25万1200台。年間目標の達成率は38%にとどまった。前年同期と比べて2.8%の微増で、「前年実績比18%増」の計画を大幅に下回っている。

中核の一汽豊田は、過去3年連続で年間目標を達成できていない。11年は目標55万台に対して、実績53万8000台(達成率98%)。尖閣問題による日本車不買運動が起きた12年に至っては、目標60万台に対して、実績が49万5500台(達成率83%)にとどまった。13年も56万台の販売台数にとどまり、目標の58万台(達成率97%)に届いていない。一汽豊田による下方修正の動きは、トヨタが今年の中国販売で苦戦を強いられていることを示す一端ともいえる。

《ZN》

 提供:フィスコ

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