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【市況】15日の中国本土市場概況:反発、資金流入期待で4日ぶりに年初来高値を更新


15日の中国本土市場は反発。上海総合指数は前日比20.27ポイント高(+0.92%)の2226.73、深セン成分指数は同88.18ポイント高(+1.12%)の7982.07で取引を終えた。

上海総合指数は小動きで始まった後、上げ幅を拡大。4営業日ぶりに終値の年初来高値を更新した。7月の電力消費量の伸び鈍化を受けて、景気回復に遅れが出ているとの見方から朝方は安くなる場面もあったが、資金流入への期待感が優勢となった。国務院(内閣に相当)は14日、企業の資金調達コスト引き下げに向けた10項目の措置を発表。この中で、直接金融を発展させ、長期資金による資本市場への投資範囲や規模を拡大していく方針を示した。

このほか、上海・香港間の株式相互取引の開始をにらみ、香港市場へのホットマネー流入が加速していることも、将来的な上海市場への資金流入観測につながった。金融や不動産など大型株が上昇し、相場の上昇をけん引。不動産株を巡っては、北京の住宅取引戸数が8月上旬に大きく増加したとも報じられている。

なお、国務院が14日に発表した指針は、中国人民銀行(中央銀行)や財政部、中国証券監督管理委員会(証監会)など複数部門が各措置の実施に責任を負う内容となっている。うち人民銀は貸し出しの適切な増加を維持する方針。また、証監会などは直接金融の発展に注力。具体的には、長期資金による資本市場への投資範囲や規模を拡大するほか、長期投資資金に対する税制面での優遇措置を付与する考えが示された。

《KO》

 提供:フィスコ

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