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【市況】5日の中国本土市場概況:上海総合は反落、資金流入期待で下値は限定的


5日の中国本土市場はまちまち。上海総合指数は前日比3.39ポイント安(-0.15%)の2219.95と反落、深セン成分指数は同0.85ポイント高(+0.01%)の8007.76と小幅に続伸した。

上海総合指数は小高くスタートしたものの、ほどなく売り優勢に。指数は前日に約8カ月ぶりの高値水準で引けており、金融株を中心に利益確定売りが広がった。また、朝方発表された7月のHSBCサービス業購買担当者景気指数(PMI)が50.0に低下し、統計開始以来の低水準となったことも売り手掛かりとなった。ただ、香港との株式相互取引の開始を睨んだ資金流入期待は根強く、下値も限定的だった。

セクター別では、銀行や証券など前日上昇の目立った金融株が売られ、指数の下げを主導。中国の4大国有銀行の預金残高が7月に大きく減少したと報じられている。預金残高は約1兆5000億元(約25兆円)の減少となり、これに伴って貸出の規模も縮小したもよう。このほか、不動産や非鉄金属なども軟調だった。

半面、セメント株が高い。中国政府が旧市街地の再開発を加速させる方針を示したことや、過剰生産問題の是正に向けた取り組みが買い手掛かりとなった。また、石炭株が引き続き上昇した。業界最大手の中国神華能源(601088/CH)による発電用石炭価格の引き上げを受け、追随値上げへの思惑が浮上している。

《KO》

 提供:フィスコ

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