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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):オイレス、新生銀、大阪チタ、日精工

■オイレス工業 <6282> 2,624円  +262 (+11.1%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 29日、オイレス <6282> が9月30日割当での1→1.2の株式分割と、発行済み株式数(自社株を除く)の3.46%にあたる100万株(金額で25億円)を上限とした自社株買いの実施(買い付け期間は8月1日から9月25日まで)を発表したことが買い材料。株式流動性の向上に加え、株式価値の向上といった株主還元が好感する買いが向かった。同時に、15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比6.9%減の13.8億円で着地したと発表したが、特に売り材料視はされなかった。

■新生銀行 <8303> 224円  +17 (+8.2%)   本日終値  東証1部 上昇率6位
 29日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は42%増益で着地」が好感された。
 新生銀 <8303> が7月29日大引け後(15:30)に決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比42.0%増の213億円に拡大した。
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■大阪チタ <5726> 2,891円  +204 (+7.6%)   本日終値  東証1部 上昇率8位
 29日、大阪チタ <5726> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)が前年同期比38.1%増の16.8億円に拡大して着地したことが買い材料。チタンや半導体用ポリシリコンの販売低迷で大幅減収となったものの、 コスト削減や棚卸資産評価損の洗替え法による戻入益などで増益を確保した。補助金収入も経常利益を押し上げた。上期(4-9月)計画の11億円を既に53.5%上回ったことから、業績上振れを期待する買いが向かった。

■日本精工 <6471> 1,462円  +91 (+6.6%)   本日終値
 29日、日精工 <6471> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比50.6%増の204億円に拡大して着地。4-6月期としては6年ぶりに過去最高益を更新したことが買い材料。電動パワーステアリングの好調や軸受けの伸長で主力の自動車部品が収益を牽引した。産業機械向けも中国で工作機械や鉄道車両向けの軸受けが伸び、大幅増益に貢献した。第1四半期の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の720億円→805億円に11.8%上方修正。増益率が7.8%増→20.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績上振れに伴い、年間配当を20円→24円(前期は16円)に増額修正した。修正した通期計画が市場予想(770億円弱)を上回ったことから、予想以上の業績好調を好感する買いが向かった。

■H2Oリテイ <8242> 853円  +50 (+6.2%)   本日終値
 29日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は2%増益で着地」が好感された。
 H2Oリテイ <8242> が7月29日大引け後(15:00)に決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2%増の33.9億円となり、4-9月期(上期)計画の46億円に対する進捗率は73.7%に達し、5年平均の64.0%も上回った。
  ⇒⇒H2Oリテイの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「株主優待制度を変更」も買い材料。
  株主優待の対象範囲をイズミヤグループ、家族亭、専門店子会社の各店に拡大するとともに、阪急阪神百貨店での優待対象を拡大する。また、株主優待券の発行回数を年1回から年2回に増やすとともに、発行基準を100株以上に引き下げる。

■クラリオン <6796> 413円  +23 (+5.9%)   本日終値
 29日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。
 クラリオン <6796> が7月29日大引け後(18:00)に決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は9.5億円の黒字(前年同期は7.7億円の赤字)に浮上した。
  ⇒⇒クラリオンの詳しい業績推移表を見る

■東海理化電機製作所 <6995> 2,188円  +120 (+5.8%)   本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が29日付で東海理 <6995> の投資判断を「ニュートラル(中立)→アウトパフォーム(強気)」に引き上げ、目標株価を1900円→2600円に増額したことが買い材料視された。同証券では、国内を中心とした足元の上振れ基調を織り込み、15年3月期の連結営業利益を従来予想の312億円→320億円(会社計画は285億円)に上方修正。続く16年3月期はアセアンにおけるスマートキーの採用増などモデルミックスの好転を考慮し、336億円→352億円に予想を引き上げた。強いトップラインと高い限界利益率による高レバレッジの収益拡大に期待がかかる一方で、15年3月期の連結予想PERは1ケタとバリュエーションは低位で割安な点がポイントと報告している。

■オムロン <6645> 4,660円  +215 (+4.8%)   本日終値
 29日、オムロン <6645> が決算(米国会計基準)を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比68.5%増の214億円に拡大して着地したことが買い材料。4-6月期としては10年ぶりに過去最高益(150億円)を大幅に更新した。自動車・電子部品業界向けに需要が好調だった主力の制御機器事業が収益を牽引した。太陽光発電用パワーコンディショナーの需要拡大や電子部品事業の好調も増益に貢献した。第1四半期の好調に伴い、上期(4-9月)の同利益を従来予想の305億円→400億円に31.1%上方修正。増益率が1.6%増→33.2%増に拡大し、9期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。修正した上期計画が市場予想(330億円前後)を大きく上回ったことで、予想以上の業績好調を好感する買いが向かった。

■タカラバイオ <4974> 1,647円  +73 (+4.6%)   本日終値
 29日、タカラバイオ <4974> [東証M]がフランスのセレクティスSA社から幹細胞事業会社(セレクティスAB=CAB)を買収すると発表したことが好感された。CABはiPS細胞などの幹細胞を肝臓細胞や膵臓細胞などへ分化させる分化誘導技術を持つほか、自社でES細胞やiPS細胞、分化細胞など幹細胞関連製品の製造も手掛ける。買収により分化誘導技術を取り入れ技術力を強化するとともに、幹細胞関連製品群の獲得によりバイオ産業支援分野の製品ラインナップを拡充する。同社はすでに心筋細胞の製造に乗り出しているが、CABの買収により肝臓、膵臓にも事業分野を拡大するとあって、iPS事業の強化による将来的な業績貢献に期待する買いが向かった。

■シマノ <7309> 12,150円  +450 (+3.9%)   本日終値
 29日、シマノ <7309> が決算を発表。14年12月期上期(1-6月)の連結経常利益が前年同期比18.0%増の291億円に伸び、従来の0.3%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。円安による割安感から欧州を中心に販売が伸びた自転車部品事業が収益を牽引した。新製品の投入効果があった釣具事業の好調も増益に貢献した。上期好調に伴い、通期の同利益を従来予想の475億円→570億円に20.0%上方修正。一転して19.9%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。 業績上振れに伴い、年間配当を87円→105円(前期は87円)に増額修正した。

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