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【特集】CDG Research Memo(9):財務体質は良好、収益性も業界平均より高い水準


 


■財務状況と株主還元策

(1)財務状況

CDG<2487>の財務状況は表のとおりとなっている。2014年3月末の総資産残高は前期末比で871百万円増加の6,470百万円となっており、主な増加要因としては、現預金の増加で+363百万円、売上債権の増加で+240百万円、投資有価証券の増加で+113百万円となっている。

一方、負債は前期末比558百万円増加の2,634百万円となっており、主な増加要因は支払債務の増加で+394百万円、未払い法人税等の増加で+102百万円となった。また、純資産に関しては利益剰余金の増加を中心に313百万円増加の3,835百万円となった。

経営指標を見ると、流動比率で200%を超えているほか、自己資本比率も60%前後で推移し、有利子負債もないことから、財務体質は良好な状態にあると言える。また、収益性に関して見れば、ROA、ROEともに10%台と業界平均(広告大手3社平均でROA2.1%、ROE4.9%)よりも高い水準にあり、また、過去最高業績だった2012年3月期を除けば、収益性が着実に右肩上がりになっていることは注目されよう。前述したように、POPやデジタルプロモーションなど事業領域の拡大を進めてきたことで、1案件当たり受注規模の大型化による生産性向上が主因となっている。これは従業員1人当たり売上高が、2012年3月期を除いて着実に上昇していることからも見て取れよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《FA》

 提供:フィスコ

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