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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):イトーキ、メガネスーパ、イチケン、日精線

■イトーキ <7972> 748円  -44 (-5.6%)   本日終値  東証1部 下落率7位
 25日に業績修正を発表。「上期経常を一転22%減益に下方修正」が嫌気された。
 イトーキ <7972> が7月25日大引け後(15:00)に業績修正を発表。14年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益を従来予想の39.6億円→27.9億円(前年同期は35.8億円)に29.5%下方修正し、一転して22.3%減益見通しとなった。
  ⇒⇒イトーキの詳しい業績推移表を見る

■メガネスーパー <3318> 57円  +24 (+72.7%) 一時ストップ高    本日終値
 25日、メガネスーパ <3318> [JQ]が14年4月期に債務超過を解消し、上場廃止に係わる猶予期間銘柄から解除されたと発表したことが買い材料。新株予約権(ノンコミットメント型ライツ・オファリング)や行使価額修正条項付き新株予約権の発行、第三者割当による社債型優先株式などによる資本調達を行った結果、債務超過を解消した。発表を受けて、上場廃止リスクの後退を好感する買いが向かった。

■イチケン <1847> 232円  +50 (+27.5%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 パチンコホールのマルハンが筆頭株主でホールの建設・内改装を手掛けるイチケン <1847> 、メダル計測器最大手で両替機やカードシステムも展開するオーイズミ <6428> 、遊技機向け画像処理用LSIが主力のアクセル <6730> 、紙幣鑑別機など貨幣処理の日金銭 <6418> などカジノ関連株が高い。日経新聞が26日付で「政府は東京五輪を開催する2020年までに全国3カ所前後で、カジノの開設を認める検討に入った」と報じたことを受け、関連株に特需を期待する思惑買いが向かった。報道によると、大阪、沖縄などが候補となる見通しで、外国人の入場料は無料として訪日外国人の増加につなげる一方、ギャンブル依存への歯止めを狙い、日本人の入場は数千円程度を徴収する方向という。このほか、CWE <7612> [JQ]、インタライフ <1418> [JQ]、アゴーラHG <9704> 、マミヤOP <7991> [東証2]、ユニバーサル <6425> [JQ]なども上昇。

■日本精線 <5659> 629円  +100 (+18.9%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率2位
 日精線 <5659> がストップ高買い気配。日経産業新聞が28日付で「ステンレス鋼線最大手の日本精線は石油由来の溶媒から高効率に水素を取り出せる特殊ワイヤ材料を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「電熱線の周辺にアルミニウムを触媒としてコーティングしたワイヤで、水素を生成するのに必要な高温状態まで数分で達するため、すぐに水素を取り出す作業に取りかかれる」という。2年後をメドに実用化するとしており、将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■システクアイ <2345> 958円  +150 (+18.6%) ストップ高    本日終値
 システクアイ <2345> [東証M]、ぷらっと <6836> [東証M]など8月1日付で東証マザーズから東証2部に市場変更となる銘柄が高い。東証マザーズ上場後10年を経過し、東証2部への市場変更を選択した企業に対して、知名度の向上や成長性の一段の高まりを期待する買いが向かった。同じく東証2部に市場変更するケアサプライ <2393> [東証M]、日風開 <2766> [東証M]、リアル <6786> [東証M]、フォーバルT <9445> [東証M]も堅調。

■DAC <4281> 556円  +42 (+8.2%)   本日終値
 25日、DAC <4281> [JQ]が15年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益を従来予想の8300万円~1億0800万円→3億5100万円に3.7倍(中値比)上方修正したことが買い材料。消費増税に伴う駆け込み需要の反動減の影響が限定的で、子会社を含め業績が堅調に推移したことにより売上が中値比で5.3%上振れる。子会社のUNITED <2497> [東証M]の新株予約権の行使に伴う持分変動利益の計上などにより特別利益2.57億円を計上することも利益を押し上げる。

■ソフトブレーン <4779> 271円  +19 (+7.5%)   本日終値
 28日午前、ソフトブレン <4779> が14年12月上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の2億円→2.9億円(前年同期は1.6億円)に45%上方修正し、増益率が19.8%増→73.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。主力のeセールスマネージャー関連事業や、フィールドマーケティング事業が堅調に推移したほか、システム開発事業における事業構造改革の実施が寄与した。

■アクセル <6730> 1,640円  +112 (+7.3%)   本日終値
 25日、アクセル <6730> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比71.8%増の8.9億円に拡大して着地したことが買い材料。利益率の高い遊技機向けグラフィックLSIが大きく伸びたことが利益を押し上げた。上期計画(7億円)を既に27.1%上回ったうえ、対通期計画(10.5億円)でも進捗率が84.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。また、26日付の「政府は東京五輪を開催する2020年までに全国3カ所前後で、カジノの開設を認める検討に入った」との一部報道を受け、カジノ関連株として注目された。

■日本高純度化学 <4973> 2,212円  +55 (+2.6%)   本日終値
 25日、日本高純度 <4973> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比36.1%増の3.4億円に拡大したことが買い材料視された。新型スマートフォンのマザーボード用薄膜無電解金めっき薬品やマイクロコネクター用硬質ジェット金めっき薬品の販売が増えたことが寄与。来期以降もさらなる増加が期待できるとしている。また、米マイクロソフトの「Windows XP」のサポート終了に伴う事務用パソコンやクラウド用サーバーの買い替え需要から、金めっき薬品の販売が海外で好調だった。なお、4-9月期(上期)計画の4.2億円に対する進捗率は81.7%に達していることから、業績の上振れに期待が高まっている。

■PALTEK <7587> 547円  +10 (+1.9%)   本日終値
 25日、PALTEK <7587> [JQ] が14年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の3.2億円→3.8億円に21.6%上方修正。減益率が28.9%減→13.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。通信インフラ、計測機器・オフィス機器向けの売上が想定を上回ったことが寄与する。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の6.1億円→6.6億円に8.2%上方修正。減益率が22.0%減→15.6%減に縮小する見通しとなった。第4四半期に独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)により支給される約7000万円の助成金も利益押し上げ要因となる。

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