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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日立ハイテク、日立化、富士通ゼ、アキュセラ

■日立ハイテクノロジーズ <8036> 2,803円  +285 (+11.3%)   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 25日、日立ハイテク <8036> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比29倍の134億円に急拡大して着地したことが買い材料。電子デバイスシステム事業と科学・医用システム事業の収益拡大が大幅増益を牽引した。第1四半期の好調に伴い、上期(4-9月)の同利益を137億円→172億円に25.5%上方修正。増益率が2.1倍→2.6倍に拡大する見通しとなった。

■日立化成 <4217> 1,891円  +192 (+11.3%)   11:30現在  東証1部 上昇率4位
 SMBC日興証券が28日付で日立化 <4217> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を1820円→2120円に増額したことが買い材料視された。25日、会社側は15年3月期上期(4-9月)と通期計画の最終利益を上方修正。リポートでは、概ね予想に沿うものでサプライズはないとしながらも、同時に発表された国内従業員数の1割弱に相当する約1000人を対象とした希望退職の募集について、経営陣による固定費抑制・収益性向上に対する不退転の決意を示す踏み込んだ内容とポジティブに評価した。同証券では、15年3月期の連結営業利益を従来予想の335億円→365億円(会社計画は360億円)、16年3月期を395億円→465億円に上方修正。

■富士通ゼネラル <6755> 1,375円  +139 (+11.3%)   11:30現在  東証1部 上昇率5位
 25日、富士通ゼ <6755> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比96.1%増の61.1億円に拡大して着地したことが買い材料。海外向け空調機の販売が大きく伸び、10.8%の大幅増収となったことが寄与。国内向け空調機の単価上昇に加え、コスト削減や費用の効率化も利益を押し上げた。第1四半期の好調に伴い、上期の同利益を55億円→80億円に45.5%上方修正。増益率が11.5%増→62.2%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益(68億円)を大幅に更新する見通しとなった。

■アキュセラ・インク <4589> 881円  +55 (+6.7%)   11:30現在
 25日に発表した「VCM技術による新規米国特許を取得」が買い材料。
 視覚サイクルモジュレーション(VCM)技術による新規米国特許を取得。米国特許商標庁に登録された当該物質組成特許は、同社による新薬開発の機会を拡大させるものであり、VCM技術による新規特許取得を強化していく上で必要な物質組成特許の一つ。

■大王製紙 <3880> 915円  +26 (+2.9%)   11:30現在
 大王紙 <3880> が大幅続伸。日経新聞が26日付で「大王製紙の2014年4~6月期の連結経常利益は前年同期比2.4倍の30億円強になったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「前期に洋紙を2回値上げした効果が出た。消費増税の影響で洋紙の売上数量は減ったものの、値上げ効果が収益を押し上げた」という。海外事業も好調で、15年3月期の通期見通しは上振れする公算が大きいとしており、業績好調報道を好感した買いが向かった。

■ニフコ <7988> 3,390円  +90 (+2.7%)   11:30現在
 ニフコ <7988> が続伸。日経新聞が26日付で「ニフコの2014年4~6月期の連結業績は、営業利益が前年同期比55%増の50億円前後となり、四半期ベースの最高益を更新したようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「海外で自動車生産が拡大し、車体と内装部品などをつなぎ合わせる樹脂製の留め具(ファスナー)が伸びた」という。円相場の下落も利益を押し上げたとしており、30日発表予定の第1四半期決算発表を控え、好調な決算を期待した買いが向かった。

■NTTドコモ <9437> 1,854.5円  +39.5 (+2.2%)   11:30現在
 25日、NTTドコモ <9437> が決算を発表。その中で15年3月期第1四半期(4-6月)の携帯電話純増者数が前年同期比5倍の46万人となったことが買い材料視された。通話料金が定額になる新プラン「カケホーダイ&パケあえる」を6月1日に開始し、契約数が順調に増加。MNP(番号持ち運び制)による解約数が大きく改善したことも寄与した。同時に発表した決算(米国会計基準)では15年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比15.8%減の2124億円に減ったが、携帯電話純増者数の増加を好感した買いが優勢となった。

■大同特殊鋼 <5471> 499円  -35 (-6.6%)   11:30現在  東証1部 下落率3位
 25日、大同特鋼 <5471> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比19.5%減の45.7億円に減り、4-9月期(上期)計画の110億円に対する進捗率は41.6%にとどまったことが売り材料。特殊鋼の需要環境が回復したため増収となったものの、電力コストなどエネルギー価格の上昇や、前年同期に計上した為替差益がなくなったことが響き、2ケタ減益となった。

■吉野家ホールディングス <9861> 1,435円  -76 (-5.0%)   11:30現在  東証1部 下落率5位
 25日、吉野家HD <9861> が公募による自社株処分1090万株と、投資家の需要動向に応じてオーバーアロットメントにより最大160万株の自社株処分を実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株数が最大1250万株と発行済み株式数の18.9%に及ぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。発行価格は8月4日から7日までのいずれかの日に決定。株式売り出しによる調達資金、最大約173億円については、国内外での新店舗の開設や既存店舗の改装、借入金の返済などに充てる。同時に8月28日付で230万株(発行済株式総数の3.5%)の自己株消却を行うと発表したが、買い材料視はされなかった。

■メガネスーパー <3318> 59円  +26 (+78.8%) 一時ストップ高    11:30現在
 25日、メガネスーパ <3318> [JQ]が14年4月期に債務超過を解消し、上場廃止に係わる猶予期間銘柄から解除されたと発表したことが買い材料。新株予約権(ノンコミットメント型ライツ・オファリング)や行使価額修正条項付き新株予約権の発行、第三者割当による社債型優先株式などによる資本調達を行った結果、債務超過を解消した。発表を受けて、上場廃止リスクの後退を好感する買いが向かった。

■日本精線 <5659> 629円  +100 (+18.9%) ストップ高買い気配    11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 日精線 <5659> がストップ高買い気配。日経産業新聞が28日付で「ステンレス鋼線最大手の日本精線は石油由来の溶媒から高効率に水素を取り出せる特殊ワイヤ材料を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「電熱線の周辺にアルミニウムを触媒としてコーティングしたワイヤで、水素を生成するのに必要な高温状態まで数分で達するため、すぐに水素を取り出す作業に取りかかれる」という。2年後をメドに実用化するとしており、将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■システクアイ <2345> 958円  +150 (+18.6%) ストップ高    11:30現在
 システクアイ <2345> [東証M]、ぷらっと <6836> [東証M]など8月1日付で東証マザーズから東証2部に市場変更となる銘柄が高い。東証マザーズ上場後10年を経過し、東証2部への市場変更を選択した企業に対して、知名度の向上や成長性の一段の高まりを期待する買いが向かった。同じく東証2部に市場変更するケアサプライ <2393> [東証M]、日風開 <2766> [東証M]、リアル <6786> [東証M]、フォーバルT <9445> [東証M]も堅調。

■イチケン <1847> 206円  +24 (+13.2%)   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 パチンコホールのマルハンが筆頭株主でホールの建設・内改装を手掛けるイチケン <1847> 、メダル計測器最大手で両替機やカードシステムも展開するオーイズミ <6428> 、遊技機向け画像処理用LSIが主力のアクセル <6730> 、紙幣鑑別機など貨幣処理の日金銭 <6418> などカジノ関連株が高い。日経新聞が26日付で「政府は東京五輪を開催する2020年までに全国3カ所前後で、カジノの開設を認める検討に入った」と報じたことを受け、関連株に特需を期待する思惑買いが向かった。報道によると、大阪、沖縄などが候補となる見通しで、外国人の入場料は無料として訪日外国人の増加につなげる一方、ギャンブル依存への歯止めを狙い、日本人の入場は数千円程度を徴収する方向という。このほか、CWE <7612> [JQ]、インタライフ <1418> [JQ]、アゴーラHG <9704> 、マミヤOP <7991> [東証2]、ユニバーサル <6425> [JQ]なども上昇。

■アクセル <6730> 1,637円  +109 (+7.1%)   11:30現在  東証1部 上昇率8位
 25日、アクセル <6730> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比71.8%増の8.9億円に拡大して着地したことが買い材料。利益率の高い遊技機向けグラフィックLSIが大きく伸びたことが利益を押し上げた。上期計画(7億円)を既に27.1%上回ったうえ、対通期計画(10.5億円)でも進捗率が84.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。また、26日付の「政府は東京五輪を開催する2020年までに全国3カ所前後で、カジノの開設を認める検討に入った」との一部報道を受け、カジノ関連株として注目された。

■ソフトブレーン <4779> 268円  +16 (+6.4%)   11:30現在  東証1部 上昇率10位
 28日午前、ソフトブレン <4779> が14年12月上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の2億円→2.9億円(前年同期は1.6億円)に45%上方修正し、増益率が19.8%増→73.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。主力のeセールスマネージャー関連事業や、フィールドマーケティング事業が堅調に推移したほか、システム開発事業における事業構造改革の実施が寄与した。

●ストップ高銘柄
 アウンコンサルティング <2459> 416円  +80 (+23.8%) ストップ高    11:30現在
 オービス <7827> 853円  +150 (+21.3%) ストップ高    11:30現在
 アスカネット <2438> 8,640円  +1,500 (+21.0%) ストップ高    11:30現在
 エンカレッジ <3682> 3,070円  +503 (+19.6%) ストップ高    11:30現在
 中広 <2139> 501円  +80 (+19.0%) ストップ高    11:30現在
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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