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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):クラリオン、KOA、OKI、清水建

■クラリオン <6796> 377円  +34 (+9.9%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付でクラリオン <6796> の投資判断を新規に「アウトパフォーム(強気)」とし、目標株価を500円に設定したことが買い材料視された。リポートでは、車載機器のシステム化や運転支援など走行機能分野での技術革新で先行している点を評価。日立と連携できる点も強みで、今後は事業領域が拡大する可能性は高く、将来期待値は業界内随一と報告している。同証券では、15年3月期の連結営業利益は前期比37.8%増の72億円(会社計画は70億円)と予想。後半から新規案件が寄与する16年3月期は102億円に急拡大し、続く17年3月期には137億円と13年ぶりに最高益を更新する可能性が高いとみている。

■KOA <6999> 1,100円  +90 (+8.9%)   本日終値  東証1部 上昇率7位
 24日に決算を発表。「非開示だった上期経常は4%増益、未定だった上期配当は2円増配」が好感された。
 KOA <6999> が7月24日大引け後(16:00)に決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比25.4%増の9.8億円に伸びた。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を12円(前年同期は10円)実施する。下期配当は引き続き未定とした。
  ⇒⇒KOAの詳しい業績推移表を見る

■沖電気工業 <6703> 233円  +15 (+6.9%)   本日終値
 OKI <6703> が急反発。日経新聞が25日付で「OKIの2014年4~6月期の連結営業損益は10億円弱の黒字(前年同期は22億円の赤字)だったもようだ。四半期開示を始めた02年以来、4~6月期では初めての黒字になる」と報じたことが買い材料視された。報道によると、人員削減など構造改革の効果や新製品の順調な立ち上がりによりプリンター事業が好転したほか、中国や国内を中心にATM事業が好調を維持したという。期末が繁忙期となる同社の4-6月期は赤字が続いてきたが、初の黒字化は収益体質の安定化を示すものとして素直に好感された。

■清水建設 <1803> 805円  +51 (+6.8%)   本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で清水建 <1803> の投資判断「アウトパフォーム(強気)」を継続し、目標株価を860円→1250円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、首都圏・民間・建築分野に強みを持つ大手ゼネコンである同社は、トップラインの拡大とマージン改善効果を背景に収益の大幅拡大局面が続くと予想。株価上昇がスタートしたものの、まだ3合目程度に程度にすぎないと報告している。同証券では、15年3月期の連結営業利益を従来予想の420億円→460億円(会社計画は390億円)、16年3月期は550億円→609億円、17年3月期を660億円→805億円にそれぞれ上方修正した。

■ファナック <6954> 18,390円  +930 (+5.3%)   本日終値
 24日、ファナック <6954> が決算を発表。15年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比91.3%増の695億円に拡大したことが買い材料。スマートフォンの金属ケースを加工する小型機械「ロボドリル」の需要急増や、国内や中国で工作機械の販売が伸びたことで、搭載する数値制御(NC)装置の出荷も増えたことが寄与した。また、SMBC日興証券が24日付で投資判断を「3(弱気)→2(中立)」に引き上げ、目標株価を1万5000円→1万8000円に増額したことも支援材料。

■伊藤忠商事 <8001> 1,348円  +33 (+2.5%)   本日終値
 24日、伊藤忠 <8001> がタイ最大級財閥のチャロン・ポカパン(CP)グループと資本・業務提携すると発表したことが買い材料。伊藤忠が実施する1024億円の第三者割当増資をCPグループが引き受け、合計5%弱を保有する実質的な筆頭株主となる。伊藤忠もCPのグループ企業に約870億円を出資、株式の25%を取得する。アジアに幅広いネットワークを持つCPと組み、食料や飼料など非資源分野の事業を強化するとあって、アジアを中心とした海外事業の展開加速に期待する買いが向かった。同時に、増資とほぼ同額となる、発行済み株式数(自社株を除く)の4.9%にあたる7800万株(金額で1100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好感された。買い付け期間は25日から15年7月24日まで。

■タカラトミー <7867> 551円  -36 (-6.1%)   本日終値  東証1部 下落率4位
 24日、タカラトミー <7867> が子会社のタカラトミーエンタメディアで、過去の連結決算で不適切な会計処理をしていた可能性があると発表したことが売り材料。発表によると、12年4月から14年6月にかけて、資金融通が目的とみられる実体を伴わない取引が計上されていたことが外部からの指摘で判明したという。13年3月期以降の累計で売上高で最大約20億円、税引き前利益で最大約6億円、それぞれ減額になるとしており、業績への影響を懸念する売りが向かった。

■レッグス <4286> 2,130円  +400 (+23.1%) ストップ高    本日終値
 24日、レッグス <4286> [JQ] が14年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の2.1億円→3.5億円に66.7%上方修正。増益率が3.0倍→5.1倍に拡大し、7期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。新規の流通顧客向けの販売が想定より伸び、売上が計画を大きく上回ったことが寄与。値決め管理徹底や原価抑制など利益率改善施策も利益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の5.1億円→6.2億円に21.6%上方修正。増益率が2.0%増→24.0%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。業績上振れに伴い、期末一括配当を12円→13円(前期は11円)に増額修正した。

■小津産業 <7487> 1,580円  +178 (+12.7%)   本日終値
 24日、東証が小津産業 <7487> [東証2]を31日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■KIホールディングス <6747> 640円  +41 (+6.8%) 一時ストップ高    本日終値
 24日、KIHD <6747> [東証2] が決算を発表。14年9月期の連結経常利益を従来予想の45億円→56億円に24.4%上方修正。増益率が55.0%増→92.8%増に拡大し、従来の24期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。高速鉄道向け鉄道機器の販売が想定より伸びた中国子会社の収益拡大が上振れの主因。前日終値ベースの予想PERが8.9倍→7.3倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

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