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【材料】本日の注目個別銘柄:神鋼環境S、良品計画、NECなど


<7201> 日産自動車 984 +12
しっかり。前日には6月の米国自動車販売が発表されている。全体では前年同月比1.2%増の142万994台となり、季節調整済み年率換算値は1698万台と2006年7月以来の高水準になっている。なかでも、同社は同5.3%増となり、ホンダ<7267>やトヨタ<7203>との比較で高い伸びとなったほか、市場コンセンサス3.0%増も上回る状況であり、相対的にポジティブな見方が強まる状況とみられる。

<7453> 良品計画 12130 +520
しっかり。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は66.2億円で前年同期比15.6%増益、上半期計画109.5億円、同12.6%増益予想に対して順調なスタートを切っている。市場コンセンサス並みの水準で着地と、サプライズはないものの、相対的な業績の安定感に対して評価の高まる展開になっているようだ。また、足元で中国事業が回復に転じてきていることなどもポジティブに捉えられているもよう。

<3436> SUMCO 929 -38
売り先行。野村では投資判断を「ニュートラル」から「リデュース」に格下げ、目標株価は800円としており、売り材料視される状況になっている。市場では半導体ウエーハの価格上昇期待があるものの、短期的には現状が需要ピークであるうえ、稼働にまだ余裕がある競合企業もあることから、目先的にその可能性は小さいと指摘しているようだ。なお、7-9月も大幅な調整は避けられるという見方に変更はしているようだ。

<2503> キリンHD 1476 +17
小幅高。上半期営業利益は前年同期比2割減の500億円弱になったもようと伝わっている。消費増税の影響で国内ビール販売などが伸び悩んでいるもよう。一方、医薬関連事業が堅調で従来予想は上回ったようだ。530億円程度の市場コンセンサスは下回っており、影響が懸念されたものの、前日にみずほ証券が投資判断を格下げして警戒感も強まったためか、特にネガティブな反応が強まる状況にはなっていない。

<6481> THK 2488 +38
買い先行。ドイツ証券では投資判断を新規に「バイ」としている。目標株価は3000円と設定へ。、来期は07.3期以来の過去最高益更新が見込まれるほか、財務体質はアジアの競合と比べ強固、また、定期的に実施された自社株買いと目標配当性向30%を、現金水準を積み増しながら実施できるともみているようだ。

<6299> 神鋼環境S 493 +80
ストップ高。国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センターと共同で、放射能汚染土壌のセシウム除去、減容化技術を開発したと発表している。最大で98%の減容化ができるもよう。また、汚染焼却灰に関しても同様に除染・減容化できるメドがたっているようだ。引き続き、株式市場では放射能対策につながる材料には、敏感にポジティブな反応を示す状況である。

<7269> スズキ 3393 +158
自動車株の中でも強い動きが目立つ。JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を3450円から3820円にまで引き上げている。堅調な国内軽自動車事業と欧州事業の改善を背景に、第1四半期決算は順調な進捗を示すとの見方。また、5 月以降はインド子会社の販売台数も顕著な回復を示しており、第2四半期以降はインドの収益拡大確度も高まってきたと考えているもようだ。

<5998> アドバネクス 180 +8
急伸。子会社株式の譲渡を発表している。第一化成の株式49%を台湾の企業グループ「能率集団」に譲渡、株式売却益2.9億円の計上によって、今期最終利益は従来予想の7.6億円から9.4億円に上方修正している。第一化成<4235>は引き続き同社の連結子会社であるが、能率集団の資本参加による業容拡大期待などが先行する状況のようだ。また、売却資金をばね事業の拡充に充てることで、コア事業の成長なども望める状況に。

<6701> NEC 353 +14
しっかり。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断「買い」継続で、目標株価を350円から380円に引き上げている。IFRS移行に関しては、従来よりもやや前向きにとなる条件も整いつつあるとみているもよう。IFRSを採用した場合、同社の税引後利益は日本基準比較で500億円増えるとも試算。バリューギャップが大きい銘柄として、上値余地は大きいとも考えているもよう。なお、第1四半期営業損益は、前年同期比128億円改善の90億円と予想している。

<5108> ブリヂストン 3737 +129
買い優勢。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を4650円にまで引き上げている。第2四半期営業利益は1200億円を予想、会社計画937億円を上回ると見ており、会社計画も上方修正される公算が大きいと考えているようだ。原材料安や円安、販売費抑制などが業績上振れの背景、北米も巻き返しが期待されると。なお、同社の株価上昇でゴム製品が業種別上昇率のトップに。
《FA》

 提供:フィスコ

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