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【市況】27日の香港市場概況:小幅続伸、本土株の下げ渋りなどが下支えに


27日の香港市場では主要指数のハンセン指数が小幅続伸となり、前日比23.69ポイント高(+0.10%)の23221.52で取引を終えた。一方、H株指数(本土企業株で構成)は同29.51ポイント安(-0.29%)の10307.51、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同7.05ポイント安(-0.16%)の4340.05だった。

午前のハンセン指数は上下に振れたが、後場はこう着感を強めた。前日の米国株安が弱気材料。また、深セン市民を対象とした「香港マルチビザ」制度が見直され、入境回数に制限が設けられるとの報道が香港経済へのインパクトを意識させた。一方、この日の中国本土株が下げ渋ったことが下支えに。また、来週7月1日に発表される中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)を見極めたいとの思惑から手控え気分も強かった。売買代金は500億HKドル以下と薄商いだった。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国旺旺(00151/HK)が2.44%続伸。株価の出遅れ感や外資系証券の強気評価が引き続き好感された。また、AIAグループ(01299/HK)が1.42%値上がり。来週25日に発表する中間決算への期待感が先行した。ドイツ銀行では、新契約価値の2桁増を見込み、「バイ」のレーティングを継続している。

保険セクターが安い。中国平安保険(02318/HK)が0.75%安、中国人寿保険(02628/HK)が0.49%安で取引を終えた。中国の保険当局がギャンブル性のある保険商品の販売を禁止したと報じられている。このほか、国際原油相場の下落を受け、中国石油天然気(00857/HK)などエネルギー株の一角も軟調だった。

ハンセン銘柄以外では、スタンダード・チャータード(02888/HK)が4.46%下落。2014年上期の営業利益が前年同期比で約20%減少するとの見通しが嫌気された。半面、文化中国伝播(01060/HK)が9.20%上昇。同社に出資する中国アリババ・グループ・ホールディングは26日、米国での上場先をニューヨーク証券取引所(NYSE)に決定したと発表した。

《KO》

 提供:フィスコ

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