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【市況】4月1日の中国本土市場概況:上昇、堅調な政府版製造業PMIや外資の流入期待などで


4月1日の中国本土市場は上昇。上海総合指数は前日比14.16ポイント高(+0.70%)の2047.46、深セン成分指数は同91.53ポイント高(+1.27%)の7281.11で取引を終えた。朝方は弱含む場面もみられたが、中盤以降は高値圏で推移した。

国家統計局が発表した3月の製造業購買担当者指数(PMI)が4カ月ぶりに回復したことが買い安心感を与えた。また、鉄道などの整備加速観測も引き続き公共事業や建材などの物色手掛かり。「京津冀(北京市や天津市、河北省の3省市)」経済一体化計画について、鉄道整備が先行する可能性が高いとみられている。そのほか、LED照明の需要が大幅に増加するとの見通しも同セクターの支援材料となった。

政策面では、当局が3月に適格海外機関投資家(QFII)などの投資枠拡大を加速したことが株式市場への資金流入期待を強めた。報告によると、3月に承認されたQFIIなどの投資枠は290億元(約4785億円)に上ったという。また、政府系投資会社の中央匯金投資による大型金融株の買い支え報道や、新規株式公開(IPO)の審査が4月上旬に再開されないとの観測も支援材料となった。

一方、流動性不足懸念が朝方の売りにつながったもよう。中国人民銀行(中央銀行)は昨日3月31日、銀行間市場で2月27日から5日間にわたって短期流動性オペ(SLO)を実施し、計1000億元の資金を市場から吸収したと発表。また、人民銀は今日4月1日、計720億元の売りオペを実施した。

《KO》

 提供:フィスコ

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