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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):フルスピード、インヴァスト、東洋建、メドレックス

■フルスピード <2159> 1,273円  +99 (+8.4%)   本日終値
 7日、フルスピード <2159> [東証M]が訪日外国人をインターネットで集客し、実店舗へと誘導する小売店向け「越境020サービス」を多言語対応させると発表したことが買い材料。同サービスは、アジアネットビジネスに精通した華僑広告伝播(北京)有限公司と共同開発し、1月27日より中国の富裕層向けに提供を始めていた。20年の東京オリンピックなどを控え、訪日旅行客の増加が予想されるため、多言語対応を進め、アジア圏やその他海外地域向けに提供範囲を拡大する。外国人観光客の拡大を目指す安倍政権による観光政策を背景に、サービス拡大による業績貢献を期待する買いが向かった。

■インヴァスト証券 <8709> 1,347円  +100 (+8.0%)   本日終値
 7日、インヴァスト <8709> [JQ]が14年3月期の期末配当で特別配当を実施すると発表したことが買い材料。今期末は特殊要因である特別利益(第3四半期末時点で36.8億円の投資有価証券売却益)の影響額を除外した上で、配当性向30%をベースに算定したものを普通配当とする。加えて、同様の配当性向90-100%をメドに特別配当を実施する。具体的な配当予想額は今後の業績などを勘案し見通しが立った時点で開示する。同時に、13年12月13日に決議した自社株取得枠の上限を20万株(自社株を除く発行済み株式数の3.3%)・3億円→25万株(同4.1%)・5億円に拡大すると発表。株主還元に対する積極的な姿勢を評価する買いが向かった。

■東洋建設 <1890> 366円  +24 (+7.0%)   本日終値  東証1部 上昇率6位
 7日、東洋建 <1890> が14年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→28億円に12.0%上方修正。増益率が15.0%増→28.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。東日本大震災の復興需要による公共投資の拡大などを背景とした受注好調や工事の順調な進捗で、売上が計画を7.4%上回ることが寄与する。円安に伴う為替差益の発生も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を5円→7円(前期は5円)に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■メドレックス <4586> 1,535円  +92 (+6.4%)   本日終値
 7日、メドレックス <4586> [東証M]が米国で慢性疼痛軽減薬リドカインのテープ型貼付剤の基本特許が承認されたと発表したことが買い材料。有効期間は28年まで。同特許は日本やオーストラリア、中国においてすでに成立済みで、イギリスやドイツなど欧州特許条約加盟国、カナダ、韓国で出願中。また、イオン液体化した消炎鎮痛外用剤エトドラクのテープ剤が欧州で特許承認されたと発表したことも好感された。欧州で基本特許は成立していたが、今回の改良特許の取得により特許の有効期間が25年から28年まで延長された。

■ガイアックス <3775> 624円  +29 (+4.9%) 一時ストップ高    本日終値
 ガイアックス <3775> [名証C]が一時100円ストップ高の695円まで上昇。日経産業新聞が10日付で「インターネット販促支援を手掛けるガイアックスはホットリンクと組み、ネット上の風評を監視するサービスを始める」と報じたことが買い材料視された。報道によると、ホットリンクが販売するネット監視ソフト「e-mining(イーマイニング)」とガイアックスの人手によるネット監視サービス(500人で24時間体制)を組み合わせ、2000サイトを対象に批判の連鎖を引き起こす「炎上」の原因となる書き込みを見つけ出す。利用料金は初期料金が18万円、月額料金が20万円からで、年内に50社の導入を目指す。小売業や製造業はじめ幅広い業種に売り込むとしており、業績への貢献に期待する買いが向かった。ホットリンク <3680> [東証M]も大幅反発。

■ソフトウェア・サービス <3733> 4,120円  +85 (+2.1%)   本日終値
 7日、ソフトウェア <3733> [JQ] が決算を発表。14年10月期第1四半期(13年11月-14年1月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.2倍の11.3億円に急拡大して着地。11-1月期の過去最高益(8.1億円)を4年ぶりに大幅に更新したことが買い材料。病院向けの情報伝達システム、電子カルテがともに好調で、92.7%の大幅増収を達成した。

■GCAサヴィアン <2174> 859円  +11 (+1.3%)   本日終値
 GCA <2174> が続伸。日経新聞夕刊が8日付で「M&A(合併・買収)助言事業を手掛けるGCAサヴィアンは、米インターネットベンチャーが持つ先端技術の日本企業による導入を支援する事業を始める。新会社を4月にも設立する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「米国に拠点を持つGCAは日米間の国境をまたいだM&Aの助言事業に強みを持ち、新会社は双方の橋渡し役を担う」という。新会社は2-3年後までに100億円程度の売上高を目指しているとしている。

■FUJIKOH <2405> 729円  -36 (-4.7%)   本日終値
 7日、FUJIKO <2405> [東証M]が60万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出し6万株を実施すると発表。新株発行が発行済み株式数の約18.9%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や目先の需給悪化などが嫌気された。発行価格は17日から19日までのいずれかの日に決定。約3億6700万円の調達資金は、森林資源を活用したバイオマス発電事業に着手するために設立した子会社一戸フォレストパワーと一戸森林資源への投融資資金に充てる。

■月島機械 <6332> 1,134円  +24 (+2.2%)   本日終値
 10日付の朝刊で「千葉市で下水処理場の維持管理を受注」と一部報じられたことが買い材料視された。

■ナ・デックス <7435> 725円  -59 (-7.5%)   本日終値
 7日に決算を発表。「5-1月期(3Q累計)経常は10%増益も対通期進捗は過去平均を下回る」が嫌気された。
 ナ・デックス <7435> [JQ] が3月7日大引け後(15:10)に決算を発表。14年4月期第3四半期累計(13年5月-14年1月)の連結経常利益は前年同期比10.0%増の8.3億円に伸びたが、通期計画の13億円に対する進捗率は64.5%にとどまり、5年平均の113.0%も下回った。
  ⇒⇒ナ・デックスの詳しい業績推移表を見る

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