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【市況】7日の中国本土市場概況:小反落、経済指標発表前で様子見ムード


7日の中国本土市場は小反落。上海総合指数は前日比1.67ポイント安(-0.08%)の2057.91、深セン成分指数は同23.55ポイント安(-0.32%)の7328.48で取引を終えた。

上海市場は前場に上値を追う展開を示したが、その後は前日の終値近辺でもみ合った。今日7日に米雇用統計に加え、中国国内では明日8日に2月の貿易収支、9日に同月の消費者物価指数(CPI)の発表を控え、様子見ムードが強い。

強弱材料では、石油・ガスなど大型銘柄の上昇が指数をサポート。エネルギー分野への民間資本の参入について、中国石油化工(シノペック)が近日中に詳細を発表すると発言したことが好感された。また、北京や上海市当局が電気自動車(EV)充電網の整備を加速させる方針を示したことが、充電設備や自動車関連の支援材料。ほかに、内陸部で原子力発電計画が再開されるとの見通しも関連銘柄の物色手掛かりとなった。

一方、前日に急伸した不動産セクターに利益確定売りが広がった。また、一時停止されている新規株式公開(IPO)の審査が3月に再開されるとの政府方針も需給懸念をやや強めた。証券当局は今日7日、IPOの審査を3月に再開すると発言した。また、創業板(新興企業向けのベンチャーボード)などの上場審査基準も緩める方針。だた、当局は、3月にIPO募集や上場までに至る企業はないと予測した。

《KO》

 提供:フィスコ

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