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【経済】USJ、アジアに新テーマパーク構想


アメリカ映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」を運営するユー・エス・ジェイは20日、テーマパークの新設を検討していることを明らかにした。
ユー・エス・ジェイによると、今の敷地ではこれ以上大きなアトラクションを建てる余地がなくなったことから、事業拡大のため数年前からテーマパークの新設を検討しており、「USJ」のある関西と「東京ディズニーリゾート(TDR)」のある関東以外の国内と、アジアの新興国で候補地の絞り込みを進めているという。
国内では九州や沖縄などが有力とみられており、アジアにおいては人口が多く成長が著しい、所得水準が高いなどの都市から、インドネシアのジャカルタやインドのムンバイ、台湾の台北などが候補にあがっている。複数か1カ所に絞るかは決まっていない。
建設費は数千億円規模となり、複数の企業と連携して計画の具体化に入っている。
2020年の東京オリンピックを視野に入れ、10年以内の開業を目指す。
「USJ」は新設したアトラクションなどが人気で入場者数が順調に伸び、2013年度の年間入場者数は開業直後の2001年度の1102万人以来となる1000万人超に達する見通しだ。
2014年には、新たに大人気映画「ハリー・ポッター」のアトラクションも新設するユー・エス・ジェイだが、同じようなテーマパークの新設では自らの運営する施設とも競合してしまうため、目新しいアトラクションやキャラクターを使ったテーマパークの新設が必要だろう。
数年内に建設に着工する予定とのことだが、「ハリポタ」人気とあわせてユー・エス・ジェイが「TDR」を猛追することができるのか、今後のテーマパーク業界で注目の戦いだ。

《YU》

 提供:フィスコ

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