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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):シャープ、DeNA、任天堂、エナリスなど


シャープ<6753>:372円(前日比+30円)
出来高トップで大幅続伸。中国移動では明日にアップルの「iPhone」を発売する予定になっている。中国移動の契約者は既に数百万台のiPhoneを注文しているもようであり、iPhone向け液晶販売の拡大期待などが改めて高まる状況にもなっているもよう。なお、同社に対する目標株価が最も低いレベルであったドイツ証券では、「セル」判断継続ながら、目標株価を122円から220円にまで引き上げている。

DeNA<2432>:2239円(同-110円)
大幅続落。シティでは投資判断を「1」から「2」に格下げしており、弱材料視される格好のようだ。ブラウザゲームの新規タイトル群はプラットフォーム再活性化に寄与しておらず、国内ネイティブアプリでのヒットも見られないと指摘。加えて、海外ゲーム売上も前四半期比での減少が想定されると。目標株価は3250円から2500円に引き下げている。

任天堂<7974>:15235円(同-125円)
軟調。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げしている。目標株価は11000円に設定のもよう。戦略転換に対する期待の高まりなどから株価は高騰も、想定される様々なシナリオを前提としてもファンダメンタルズ見通しを好転させることは困難と判断のもよう。第3四半期決算発表後の調整リスクを注視したいと。目先は決算発表後の経営方針説明会が焦点としている。

オムロン<6645>:4575円(同-115円)
売り先行。モルガン・スタンレー(MS)では目標株価を4300円にまで引き上げているものの、投資判断は「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げしている。業績予想は上方修正しているが、業績の改善傾向はすでに株価に織り込まれているとの指摘。主力の自動化用制御機器事業を取り巻く事業環境はまだ本格回復に至っていないとも。

東和薬品<4553>:4095円(同-190円)
売り優勢。メリルリンチ(ML)では投資判断を「買い」から「アンダーパフォーム」に2段階格下げ、目標株価も5200円から4000円に引き下げている。新薬価改定ルールの導入が与えるマイナスの影響は大きく、18年3月期まで利益成長はフラットに留まる見通しとしている。販売・開発戦略の見直しが必要と。なお、MLでは沢井製薬<4555>の投資判断も「買い」から「中立」に格下げしている。

池上通信機<6771>:148円(同+34円)
急伸。前日に海外子会社の設立を検討すると発表しており、期待材料視される格好と見られる。今後の成長が見込まれる東南アジア、西アジア、大洋州地域において、放送システム機器や医療用カメラなどの販売を目的に、シンガポールに子会社を設立する予定。株価の値頃感や材料性が強いこと、昨年9月の戻り高値水準を更新したことなどで、短期資金の関心が高まりやすいものとみられる。

インフォマート<2492>:1900円(同+161円)
大幅続伸。クレディ・スイスが投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2100円でカバレッジを開始したことが好感されている。食品業界の仕入れコスト7兆円に占める同社IT普及率は未だ10%のため、置き換え余地は大きいと指摘。認知度向上による付加価値比率の上昇がアップサイドとなるほか、競合も無く同社の存在価値は一層高くなると評価している。

UMN<4585>:3665円(同+350円)
大幅反発。アステラス<4503>と共同で開発を進めている季節性組換えインフルエンザHAワクチン「ASP7374」の第3相臨床試験において、良好な結果を公表したことが材料視されている。2試験のうち1つの試験では、国内既承認孵化鶏卵ワクチンに対して、主要評価項目である免疫原性について非劣性基準を満たしたほか、安全性に大きな問題がないことが確認された。

PD<4587>:14290円(同+860円)
強い動き。7-12月期売上高は5億円程度、営業利益は2億円程度となったようだと報じられたことが材料視されている。昨年末に提携した製薬大手の米イーライ・リリーから契約一時金を計上したほか、複数の製薬会社から受け取る開発支援金などが利益の押し上げ要因に。なお、通期計画については従来予想を据え置く公算とも伝わっている。

サイバーエージェント<4751>:4430円(同+80円)
買い先行。ゴールドマン・サックスが投資判断「買い」を継続し、目標株価を4200円から4500円へと引き上げたことが好材料視されている。セクター全体の株価は割高感が出てきていると指摘も、相対では同社とヤフー<4689>を選好と。1Q営業利益は47億円を予想し、足元の市場期待がやや強すぎる点は注意が必要だが、引き続き、日本におけるアドテク本格拡大の恩恵をフルに享受できる点などを評価している。

エナリス<6079>:2510円(同+339円)
大幅続伸。同社や省電舎<1711>、ファーストエスコ<9514>、グリムス<3150>など、省エネ支援関連への物色が続いている。来月の東京都知事選で「脱原発」が主要争点となる可能性が高まっていることが、引き続き材料視されている。同社は現時点で全市場における売買代金トップとなるなど、短期の値幅取り資金が集中する格好にも。

《KO》

 提供:フィスコ

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