【市況】【今週の早わかり株式市況】日経平均は一時１万5700円超えと6年ぶり水準に回復。海外勢の買い続く

　今週の株式市場は、NYダウの最高値更新や円安進行を追い風に主力株が買われ、好調にスタート。その後、利益確定売りに押され軟調な展開で推移したものの、木曜日に円相場が102円台に一段と円安が進み、海外勢を中心とした先物主導で１万5700円台を超え終値ベースとしては6年ぶりの水準を達成した。ただ、金曜日には再び利食い売りに押され、伸び悩んだ。

　日経平均は前週比280円(1.82％)高の1万5661円と３週続伸して取引を終えた。週間の振れ幅は314円と前週の559円から縮小した。

◆マーケット・トレンド（11月25日～11月29日）

【↑】 11月25日(月)―― 円安進行を好感し大幅に3日続伸、年初来高値に8円まで肉薄
　日経平均 15619.13( +237.14)　　売買高25億3156万株　売買代金 2兆2569億円

【↓】 11月26日(火)―― 円安一服、短期過熱感も台頭し、4日ぶり大幅反落
　日経平均 15515.24( -103.89)　　売買高24億8596万株　売買代金 2兆2788億円

【↓】 11月27日(水)―― 高値警戒感が拭えず、利食い売りに続落
　日経平均 15449.63( -65.61)　　売買高21億6709万株　売買代金 1兆9263億円

【↑】 11月28日(木)―― 円安を追い風に先物主導で大幅反発、年初来高値更新
　日経平均 15365.60( +289.52)　　売買高22億7616万株　売買代金 1兆9675億円

【↓】 11月29日(金)―― 月末・週末で利益確定売り、反落
　日経平均 15661.87( -65.25)　　売買高23億8141万株　売買代金 2兆1536億円

◆セクター・トレンド（11月25日～11月29日）

(１)円安が一段と進み、ＨＯＹＡ <7741> などの精密、浜ゴム <5101> などゴムといった輸出株が続伸
(２)市況好転で、商船三井 <9104> など海運株に買いが向かった
(３)LNG船特需期待で、三菱重 <7011> など造船株も買われた
(４)ガイシ <5333> など窯業株が物色された
(５)先駆した東京海上 <8766> など保険、野村 <8604> など証券といった金融株は上げ一服
(６)内需株はソフトバンク <9984> など通信・小売が堅調も、ケネディクス <4321> などサービス、鉄道は軟調
(「株探」編集部)