【市況】【↓】日経平均 大引け｜月末・週末で利益確定売り、反落(11月29日)

日経平均株価
始値　　15661.43
高値　　15727.96(10:52)
安値　　15507.17(13:19)
大引け　15661.87(前日比 -65.25 、 -0.41％ )
変動幅　220.79

売買高　　23億8141万株(東証1部概算)
売買代金　2兆1536億円 (東証1部概算)

■本日のポイント

　１．日経平均は65円安と反落
　２．月末・週末で利益確定売りが優勢
　３．パルプ・紙、情報・通信業など内需系の下げが目立つ
　４．カジノ関連株が上昇。自民党総会で法案了承
　５．先高感を背景に下値には押し目買い


■東京市場概況

　前日の米国市場は感謝祭で休場。一方、東京市場では、日経平均は65円安と反落した。

　前日に終値ベースで年初来高値を更新し、07年12月12日以来、約6年ぶりの高値水準を達成したことで、目先の目標達成感が台頭。

　月末・週末の特殊要因も加わり、大王紙 <3880> などパルプ・紙、ＫＤＤＩ <9433> など情報・通信業、大和 <8601> といった証券商品先物など内需関連株を中心に、ポジション調整売りや利益確定売りが優勢となった。

　その中、1ドル＝102円台後半への円安進行を受けて0.84円高と僅かにプラス圏に浮上する場面もあったものの、円安が一服すると一転して先物主導で219円安まで売られるなど方向感は乏しい。

　ソフトバンク <9984> やファストリ <9983> 、京セラ <6971> といった指数寄与度の高い銘柄が売られたことも相場の重石となったが、引けにかけては根強い先高感を背景に押し目買いも入り、下げ幅を縮小した。

　東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)卸売業、(3)ゴム製品、(4)金属製品、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)情報・通信業、(4)証券商品先物、(5)銀行業。

　個別材料では、日立造船が株式交換による吸収合併を発表したアタカ大機 <1978> 、音楽・映像ソフト会社を子会社化するアドテック <6840> [ＪＱ]、8-10月経常が2.4倍増益で着地し、自社株買いも発表した菱洋エレク <8068> 、バークレイズ証が「強気」に格上げした山九 <9065> 、業務提携を発表した元気寿司 <9828> とカッパＨＤ <7421> などが上昇。このほか、自民党総務会での法案了承を受けて、日金銭 <6418> やコナミ <9766> 、オーイズミ <6428> といったカジノ関連株が高い。

　一方、モルガン・スタンレー証が「中立」に格下げした塩野義 <4507> 、今期経常を40％下方修正した興研 <7963> [ＪＱ]などが安い。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)元気寿司 <9828> 、(2)アタカ大機 <1978> 、(3)サノヤスＨＤ <7022> 、(4)テクスエンジ <1819> 、(5)菱洋エレク <8068> 、(6)理計器 <7734> 、(7)ワコム <6727> 、(8)だいこう <8692> 、(9)日金銭 <6418> 、(10)山九 <9065> 。

　値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)ルネサス <6723> 、(3)日医工 <4541> 、(4)日新鋼ＨＤ <5413> 、(5)パソナＧ <2168> 、(6)丸栄 <8245> 、(7)パイオラック <5988> 、(8)ダイフク <6383> 、(9)ＴＯＡ <6809> 、(10)ＧＭＯ－ＰＧ <3769> 。


【大引け】

　日経平均は前日比65.25円(0.41%)安の1万5661.87円。ＴＯＰＩＸは前日比2.38(0.19%)安の1258.66。出来高は概算で23億8141万株。値上がり銘柄数は698、値下がり銘柄数は880となった。日経ジャスダック平均は1975.20円(4.71円高)。

［2013年11月29日］
(「株探」編集部)