【材料】丸山製作所が一時急伸、今期経常6％減益も慎重予想との見方と前期配当1円増額で

　　丸山製 <6316> が後場一時急伸。11月14日後場(13:00)に決算を発表。13年9月期の連結経常利益は前の期比24.7％増の14.9億円に伸びたが、14年9月期は前期比6.3％減の14億円に減る見通しとなった。前期配当は1円増額し、今期も4円を継続する。前期経常は6日に増額修正した線だったが、同社の業績予想は常に慎重見通しであり、今期も増額期待があることや配当を増額したことを評価した買いがいったん広がった。

　　前期のセグメント別業績は、農林業用機械は高性能防除機が国内で増加し営業利益は16.7％増。工業用機械は為替が円安傾向で推移した北米・欧州向け工業用ポンプが増加し営業利益は45.1％増の9.8億円だった。セグメント売上高上位の2部門に加え不動産賃貸他の部門営業利益も2ケタ増と好調だった。物流費増はあったものの、生産性向上により売上総利益率が改善したことや差益率の高い国内売上高の増加が大きかったことが利益を押し上げた。
（執筆者：熱田和雄　ストック・データバンク）