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【市況】11月1日の香港市場概況:反発、カジノ銘柄などの主導で後場上げ幅を拡大


11月1日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反発となり、前日比43.42ポイント(+0.19%)高の23249.79で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同51.67ポイント高(+0.49%)の10678.69、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同14.45ポイント安(-0.32%)の4536.50だった。

午前のハンセン指数は前日終値を挟んだもみ合いに。米量的緩和の継続期待が後退し、前日の米国市場が下落したことが弱気材料。一方で、寄り付き前に発表された中国政府版の10月製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上振れたことは下支えとなった。後場に入ると、指数はカジノ銘柄などの主導で上げ幅を拡大し、一時130ポイント強の上昇となる場面もあったが、大引けにかけては利食い売りに押されて再び上値を削った。

中国国家統計局などがこの日発表した10月の製造業PMIは51.4だった。前月の51.1から上昇し、市場予想(ブルームバーグまとめ)の51.2を上回った。一部では、10-12月期の景気再減速を懸念する見方もあっただけに、今回の数字はポジティブに受け止められた。ただ、来週には10月の貿易統計などが発表される。様子見気分は依然として強く、本日の売買代金は4日ぶりに500億HKドルを割り込んだ。

ハンセン指数の構成銘柄では、康師傅控股(00322/HK)が6.39%上昇。アサヒグループHD<2502>傘下の和光堂との合弁設立で、中国商務部の承認を得たと報じられた。「一人っ子政策」緩和観測で将来性が期待されるベビーフード市場への参入などに期待感が高まったとみられる。野村による目標株価の引き上げも買い材料視された。

このほか、マカオ政府はこの日、10月のカジノ収入が過去最高を更新したと発表。これを受けて銀河娯楽(00027/HK)が1.82%高、サンズ・チャイナ(01928/HK)が1.81%高で取引を終えた。一方、中信泰富(00267/HK)が3.08%安。同銘柄はハンセン銘柄の10月騰落率ランキングで上昇率上位に入っており、短期的な利益確定売りが出たものとみられる。

《KO》

 提供:フィスコ

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