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【市況】16日の香港市場概況:3日ぶり反落、イベント前に様子見ムードも台頭


16日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3営業日ぶり反落となり、前日比108.19ポイント安(-0.46%)の23228.33で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同41.39ポイント安(-0.39%)の10629.78、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同30.74ポイント安(-0.67%)の4546.09だった。

前日の米国市場やこの日の中国本土市場の下落を受けて、終日軟調な値動きが続いた。格付け会社フィッチ・レーティングスが米国債格下げの可能性を示したことも警戒材料。ただ、米連邦債務の上限引き上げ期限が17日に迫る中、協議の行方を見極めたいとの思惑は強かった。また、中国では18日に7-9月期の国内総生産(GDP)など主要経済指標の発表を予定しており、様子見ムードから売り急ぐ動きは見られなかった。

ハンセン指数の構成銘柄では、華潤置地(01109/HK)や中国海外発展(00688/HK)など本土系不動産セクターの下げが目立つ。不動産価格の上昇が続く中、中国政府が引き締めを強化するとの観測が根強い。半面、百麗国際(01880/HK)が小幅ながらも続伸。既存店売上高の回復傾向が支援材料となった。

ハンセン銘柄以外では、アイケーブル(01097/HK)が155.32%高と急騰、PCCW(00008/HK)が4.60%高で引けた。香港政府が15日、両社傘下のテレビ事業者に対し、無料テレビ放送免許を発給すると発表したことが材料視された。一方、申請しながらも落選した香港電視(01137/HK)は33.88%安と大きく下落。

このほか、1-9月期決算シーズンを前に業績を手掛かりとした売り買いも目立った。同期に黒字転換となる見通しを示した国美電器(00493/HK)が6.20%値を上げた。一方、空売りファンドに粉飾決算の可能性を指摘された青蛙王子(01259/HK)は20%超の急落となった後、株式取引を一時停止した。

《KO》

 提供:フィスコ

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