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【市況】25日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶりに反発も上値の重い展開


25日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3日ぶりに反発となり、前日比30.59ポイント高(+0.13%)の23209.63で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同0.97ポイント安(-0.01%)の10598.18、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同1.39ポイント高(+0.03%)の4436.27だった。

足元の株価下落に対する反動から前半には幅広い銘柄に買い戻しの動きが広がったが、本土市場の下落を受けて、終盤にやや不安定な展開を示した。好調な中国の経済指標や「上海自由貿易区」が今月29日に正式始動することが改めて支援材料となった。

一方、前日24日の米株式市場がまちまちの展開となったことや、中国本土の「新旅行法」が10月1日から適用されるため、香港の小売業が短期的な悪影響を受けるとの懸念が高まった。また、中国人民銀行(中央銀行)・貨幣政策委員会の人事異動を受けて、金融政策の大幅変更に対する懸念もやや強まった。

個別では、招商局国際(00144/HK)が急伸。ゴールドマン・サックス証券(GS)が中国の対外貿易増を予測し、同社を「コンビクション・バイ」リストに加えたことが好感された。また、民生銀行(01988/HK)も反発。大株主である劉永好氏がA株の大量売却報道を否定したことが買い安心感を与えた。

そのほか、通信設備やカジノセクターも高い。第4世代(4G)の通信事業免許の発給時期が年末に確定したことや、国慶節の大型連休(10月1-7日)の到来に伴うカジノ需要が増加するとの期待が高まった。

一方、中核国際(02302/HK)が急落。親会社がウラン部門の資産を同社に注入するとの報道を否定したことが嫌気された。また、上海電気(02727/HK)も軟調。環境対策の強化に伴い、火力発電設備に対する需要が減少するとの観測が圧迫材料となった。

《KO》

 提供:フィスコ

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