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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―


■DLE <3686>  181円 (+50円、+38.2%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。ディー・エル・イー <3686> がストップ高。同社はキャラクターを中心に開発マーケティングを行い、著作権ビジネスによるライセンス料を収益源としている。同社は前週末22日取引終了後、総再生回数2400万回超のアニメ「ポプテピピック」のスマートフォン向けゲーム「ポプテピピック++ ~ポプ子ピピ美の友情大作戦~」を4月1日に配信開始することを発表、これを材料視する形で投資資金が攻勢をかけた。

■シリコンスタ <3907>  2,651円 (+500円、+23.3%) ストップ高

 シリコンスタジオ <3907> [東証M]がストップ高で連日の昨年来高値更新。米グーグルがゲーム事業に参入すると発表して以降、株価は動意づいており、20日、22日と連日でストップ高に上昇し、25日も急騰した。グーグルは現地時間19日、専用機がなくてもテレビやパソコン、スマートフォン(スマホ)などの端末を使用し、クラウド経由でゲームが楽しめるサービス「STADIA」を年内にスタートすると発表した。大量のデータを高速で送れる「5G」が本格化すれば、より高度なゲームのネット配信も普及が進むと判断したもようで、ゲーム用ミドルウェアを主力とする同社のビジネスチャンス拡大につながるとの見方が強まったようだ。

■ロゼッタ <6182>  2,949円 (+500円、+20.4%) ストップ高

 ロゼッタ <6182> [東証M]がストップ高。22日大引け後に発表した非開示だった19年2月期の連結経常損益は3億5000万円の黒字(前の期は1400万円の赤字)に浮上し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。MT事業で17年11月に発売した自動翻訳システム「T-4OO(ver.2)」の販売が急増したことが寄与。スピード翻訳の買収効果も加わり、売上高は前の期比44.6%増の29億円と大幅増収を見込む。

■オプトエレ <6664>  906円 (+150円、+19.8%) ストップ高

 オプトエレクトロニクス <6664> [JQ]がストップ高。22日大引け後に発表した19年11月期第1四半期(18年12月-19年2月)の連結経常利益が前年同期比3.0倍の2.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。米国で2次元スキャナーやモジュールの販売が大きく伸びたことが寄与。売上原価や販管費の低減に取り組んだことも大幅増益に貢献した。第1四半期実績だけで、通期計画の3.6億円に対する進捗率は74.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ピーエス三菱 <1871>  675円 (+80円、+13.5%)

 東証1部の上昇率2位。ピーエス三菱 <1871> が続急騰。22日大引け後、19年3月期の連結最終利益を従来予想の49.6億円→70億円に41.1%上方修正。増益率が29.0%増→82.1%増に拡大し、従来の25期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。手持ち工事が想定より進んだうえ、工事採算が上向くことも上振れに貢献する。繰延税金資産の計上に伴い、税金負担が減少することも最終利益を押し上げる。併せて、期末一括配当を従来計画の18円→32円(前期は18円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。22日終値ベースの期末配当利回りは5.38%に上昇し、配当権利日の26日を目前に、配当取り狙いなどの買いが向かった。

■日経Dインバ <1357>  1,239円 (+66円、+5.6%)

 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 <1357> [東証E]が大幅続伸、1月下旬以降上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を、25日は前場段階でマドを開けて上に抜け、底離れの動きをみせた。日経平均株価の値動きと反対方向に連動するETFで、基本的に騰落率は日経平均のマイナス2倍となるように設定されている。全般波乱相場では個人投資家をはじめとした短期資金の物色人気が盛り上がる傾向がある。前週末の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数ともに急落しており、さらに為替のドル安・円高が追い打ちをかける形で週明け25日の日経平均は700円超の下落をみた。全体相場の逆指標である同銘柄が底練りを経て25日線をマドを開けてクリアしてきたことは、市場心理の急速な悪化を代弁している。

■ZOZO <3092>  2,085円 (+55円、+2.7%)

 東証1部の上昇率9位。ZOZO <3092> が3日続伸。日本経済新聞電子版が25日、「3月末で、利用者ごとに服をコーディネートして定期配送するサービス『おまかせ定期便』を終了する」と報じており、PB事業の立て直しなど他の事業への経営資源振り分けを期待した買いが入ったようだ。記事によると、同サービスによる売り上げ拡大を狙ったものの、思うような効果が得られなかったという。4月以降の新規申し込みの受け付けを停止するとしており、スタートして1年強でサービスを終了することになるとしている。

■そーせい <4565>  1,392円 (+36円、+2.7%)

 そーせいグループ <4565> [東証M]が反発。同社は25日、3月29日から4月3日にかけて米アトランタで開催される米国がん学会(AACR)年次総会で、提携先の英アストラゼネカが次世代がん免疫療法の「AZD4635」に関する臨床及び前臨床試験データを発表する予定だと発表。これが株価を刺激したようだ。公表されるデータでは、転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とした単剤もしくは抗PD-L1抗体「デュルバルマブ」との併用による「AZD4635」の早期臨床活性が観察されたことなどが示される見通し。なお、「AZD4635」は、そーせいグループが創製し、2015年にアストラゼネカに独占的ライセンスを供与している。

■ALBERT <3906>  11,460円 (+270円、+2.4%)

 ALBERT <3906> が3日ぶり反発。25日は主力株、中小型株問わず全面安商状となるなかAI関連の一角が強さを発揮しており、その象徴株として気を吐いた。ビッグデータ解析によるマーケティング支援を手掛け、データ解析からAIアルゴリズムの開発・実装まで一気通貫で対応できるのが特長。昨年はトヨタ自動車 <7203> 、東京海上ホールディングス <8766> 、KDDI <9433> と、自動車、保険、通信の3つの業界を代表する大資本企業と資本・業務提携を実現させ一気にマーケットの注目度が増した。また、ハイエンドなデジタル人材として高水準の需要があるデータサイエンティスト増員・育成に積極的で、来期以降の業績成長に反映されそうだ。今年に入りみずほ証券が同社の5%超の大株主に浮上(投資一任契約、投資信託などによる投資)、その後さらに買い増す動きをみせるなど株式需給面からも思惑がある。

■ニトリHD <9843>  13,500円 (+200円、+1.5%)

 ニトリホールディングス <9843> が続伸。前週末22日の取引終了後に発表した3月度(2月21日-3月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.4%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。3月度は、「ニトリFun!ウィーク」として家電やベッドのまとめ買いでポイント10倍等のキャンペーンを実施したことなどが寄与し、自社開発マットレス「Nスリープ」や、冷蔵庫及びこの春から販売を開始した洗濯機などの家電が好調に推移した。また、テレビCMを放映したソファベッドや収納付きベッドフレームも好調に推移した。なお、全店売上高は同8.2%増だった。また、23日付の日本経済新聞朝刊で、「2019年2月期の連結営業利益は、前の期比1割増の1000億円強だったようだ」と報じられており、会社側の従来予想である990億円を上回り、32期連続で最高益を更新するとの観測も好材料視されている。寝具やベッドマットレスといった家具や生活雑貨の販売が好調だったとしている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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