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半導体セクターへの物色継続を注視/後場の投資戦略


日経平均 : 21563.09 (-45.83)
TOPIX  : 1612.64 (-1.75)

[後場の投資戦略]

 市場想定通り政策金利が据え置かれたFOMCでは、インフレ圧力の緩和や経済成長の後退を受けて19年度の利上げ見通しをゼロに引き下げたほか、米国債などの資産縮小は9月に終了する方針を明らかにした。公表されたFOMC声明には「労働市場は依然強い、雇用の伸びも堅調」、「委員会は引き続き経済活動の拡大が持続すると予想」との見解が含まれているが、雇用の伸びが鈍化した場合、利下げ観測が急浮上しやすい相場状況となっており、ドル円の上値はかなり重くなる可能性が意識されている。また、足元の米商品先物取引委員会(CFTC)における円売りのヘッジファンドによるショートポジションの積み上がりを受けたアンワインド(巻き戻し)への市場の警戒感も強まって来よう。

 需給面では、期末要因に伴う貸株返済による買い戻しや配当再投資に絡んだ買い需要等から、目先は本格的に日本株が売り込まれる流れは見込まれにくいものの、週末要因も背景に前場で下落した銘柄への積極的な押し目買いは入りにくい状況だろう。そんななか、前場時点で動意をみせた半導体セクターの大型株から小型株のほか、好業績銘柄の一角への物色が継続するかどうかが後場のセンチメントを左右してくるとみられる。(雲宮 祥士)
《AK》

 提供:フィスコ

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