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19日の米国市場ダイジェスト:NYダウ26ドル安、米中交渉への懸念広がる


■NY株式:NYダウ26ドル安、米中交渉への懸念広がる

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は26.72ドル安の25887.38、ナスダックは9.47ポイント高の7723.95で取引を終了した。明日のFOMCでパウエルFRB議長が利上げに消極的な姿勢を示すとの見方から、買いが先行。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官らが来週に米中交渉を再開することが報じられたものの、中国が米国の一部要求に抵抗していると報じられ、引けにかけて上げ幅を縮小する展開となり、ダウは小幅下落に転じた。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方で運輸や公益事業が下落した。

半導体のエヌビディア(NVDA)は技術カンファレンスを開催しており、最新のサーバー向け半導体がアマゾン(AMZN)やアルファベット(GOOGL)のクラウドプラットフォームで採用されることを発表し上昇した。一方で靴小売のDSW(DSW)は、18年度の調整後利益が予想を下振れ大幅下落。栄養ドリンクメーカーのモンスター・ビバレッジ(MNST)は、ウェルズファーゴが成長性に懐疑的な見方を示し軟調推移。鉄道のユニオンパシフィック(UNP)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け売られた。

マーケット終了後に運輸・宅配のフェデックス(FDX)が発表した12-2月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を下振れ、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米金利見通し引き下げの思惑でドル上げ渋り

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円23銭から111円48銭まで上昇し、111円35銭で引けた。米国の1月製造業受注が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で当面利上げを見送る方針を再表明し、金利見通しを引き下げるとの思惑でドル売りが継続。さらに、米中貿易協議が行き詰まったとの一部報道も、ドル売り・円買いに繋がった。

ユーロ・ドルは、1.1361ドルから1.1339ドルまで下落し、1.1355ドルで引けた。ユーロ・円は、126円62銭まで上昇後、126円29銭まで反落。ポンド・ドルは、1.3290ドルから1.3241ドルまで下落した。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感でポンド売りは継続。しかし、欧州連合(EU)は英国に離脱の延期を提案し、ドイツのメルケル首相は「秩序ある英国の離脱のために戦う」との方針を表明したため、警戒感を受けたポンド売りはやや後退した。ドル・スイスは、1.0008フランから0.9985フランまで下落した。


■NY原油:伸び悩みで59.29ドル、60ドル近辺で戻り売りの興味

NY原油先物5月限は伸び悩み(NYMEX原油5月限終値:59.29 ↓0.09)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比-0.09ドルの59.29ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは58.89ドル-59.86ドル。米国株式は伸び悩んだことやユーロ買いが一服したことから、ポジション調整的な売りが増えた。1バレル=60ドル超で米国内の原油生産は増加するとの見方は変わっていないため、60ドル近辺では戻り売りの興味が残されているようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.65ドル -0.17ドル(-0.57%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.95ドル -0.08ドル(-0.18%)
ゴールドマン・サックス(GS)201.12ドル -1.35ドル(-0.67%)
インテル(INTC) 54.17ドル +0.07ドル(+0.13%)
アップル(AAPL) 186.53ドル -1.49ドル(-0.79%)
アルファベット(GOOG) 1198.85ドル +14.59ドル(+1.23%)
フェイスブック(FB) 161.57ドル +1.10ドル(+0.69%)
キャタピラー(CAT) 134.15ドル +0.05ドル(+0.04%)
アルコア(AA) 28.62ドル -0.02ドル(-0.07%)
ウォルマート(WMT) 99.85ドル +0.19ドル(+0.19%)
スプリント(S) 6.36ドル -0.11ドル(-1.70%)

《SF》

 提供:フィスコ

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