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16日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で反発、香港交易所5.9%上昇


16日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比565.88ポイント(1.81%)高の31904.75ポイントと反発し、本土企業株で構成されるH株指数が316.86ポイント(2.54%)高の12787.28ポイントと13日続伸した。ハンセン指数は、07年10月30日につけた終値ベースの史上最高値(31638.22ポイント)を更新している。売買代金は1646億2900万香港ドルと高水準が続いた(15日は1685億7000万香港ドル)。

相場の先高観が改めて意識される展開。中国・香港株式市場の相互取引制度を通じた足元の取引では、本土投資家による香港株の買い越しが続いている。また、中国企業の業績動向については、17年通期の好調を予測し、18年見通しも堅調なものが多い。人民元高の進行期待が強まっていることもプラス。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元高方向に設定した(約2年1カ月ぶりの水準)。

ハンセン指数の構成銘柄では、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が5.9%高と上げが目立つ。一時は288.40香港ドルまで上昇し、15年5月に付けた上場来高値(291.336香港ドル)に接近した。足元の売買代金拡大などが支援材料となっている。消費関連株もしっかり。乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.0%高、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が5.0%高で引けた。中国経済の先行きを楽観。消費活動が活発化すると連想されている。

H株金融セクターも高い。中信証券(6030/HK)が4.6%、中国銀河証券(6881/HK)が3.5%、中国建設銀行(939/HK)が3.7%、中国農業銀行(1288/HK)が3.5%、新華人寿保険(1336/HK)が3.1%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.9%ずつ上昇した。

本土系不動産セクターも買われる。万科企業(2202/HK)が9.2%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.1%高、碧桂園HD(2007/HK)が3.0%高、華潤置地(1109/HK)が2.9%高、首創置業(2868/HK)が2.2%高と値を上げた。万科企業株は上場来高値を切り上げている。

本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.77%高の3436.59ポイントで取引を終えた。不動産株が急伸。消費関連株、素材株、インフラ関連株、金融株の一角なども買われた。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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