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【↑】日経平均 大引け| 320円高・急反発、半導体関連や出遅れ建設株に買い (12月7日)


日経平均株価
始値  22317.15
高値  22515.24(14:58)
安値  22317.15(09:00)
大引け 22498.03(前日比 +320.99 、 +1.45% )

売買高  15億2833万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆8073億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は急反発、リスクオフ巻き戻しで300円超の上昇
 2.米株市場でナスダック指数が下げ止まり、投資家心理が改善
 3.半導体関連買い戻され、出遅れ建設株にも物色の矛先
 4.主力株に機関投資家の押し目買い、中小型株人気も健在
 5.引け際一段高でほぼ高値引け、全体の84%の銘柄が上げる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは39ドル安と続落。原油先物価格の下落でエネルギー関連株が売られたほか、メルクやウォルト・ディズニーなどの下落が指数を押し下げた。

 東京市場では買い優勢で始まり、日経平均株価は寄り後一段高に買われた。前日に今年最大の下げ幅を記録した反動から幅広く買い戻され、後場も強調展開を続けた。

 7日の東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウは安かったものの、ナスダック指数は小幅ながら4日ぶりに反発し、ハイテク株を中心としたリスクオフの流れは一服。これを受けて本日の東京市場は、出遅れていた国内機関投資家とみられる買いが幅広い銘柄に入った。これまで米国株市場に追随して急な調整をみせていた半導体関連や、内需で出遅れていた建設株などに投資マネーが向かった。また、中小型材料株への物色意欲も旺盛で、短期資金主導で値を飛ばすものが目立つ。日経平均は前日まで3日続落、特に前日は今年最大の下げ幅を記録するなどで値ごろ感が生じていたことも、押し目買いの動きを助長した。日経平均は引け際一段高に買われほぼ高値引けとなった。東証1部全体の84%の銘柄が上昇している。

 個別では、任天堂<7974>が売買代金トップで一時1500円を超える上昇。ファーストリテイリング<9983>も高い。東京エレクトロン<8035>も大きく上値を伸ばした。ディスコ<6146>、SMC<6273>、キーエンス<6861>が買われ、日本電産<6594>も上昇した。アイビーシー<3920>がストップ高となり、田淵電機<6624>、GMOインターネット<9449>も物色人気。アンリツ<6754>、ヤマシンフィルタ<6240>が高く、旭化成<3407>も買いを集めた。
 半面、シャープ<6753>が軟調、ニトリホールディングス<9843>も冴えない。千代田化工建設<6366>が急落、ショーケース・ティービー<3909>、日本エム・ディ・エム<7600>などの下げも目立つ。ジャパンディスプレイ<6740>、セガサミーホールディングス<6460>、NTN<6472>なども売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約112円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は千代建 <6366> 、日揮 <1963> 、SOMPO <8630> 、第一三共 <4568> 、NTN <6472> 。押し下げ効果は約5円。

 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は鉱業、海運業、銀行業の3業種。上昇率の大きかった上位5業種は(1)その他製品、(2)建設業、(3)金属製品、(4)化学、(5)電気機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)その他金融業、(3)繊維製品、(4)保険業、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△コメ兵 <2780> [東証2]
 11月売上高は14.5%増に拡大。
△鳥貴族 <3193>
 11月既存店売上高が5.3%増。
△スシローGH <3563>
 みずほ証券が「買い」へ引き上げ。
△シンクロ <3963>
 「求人@飲食店.COM」北海道・東北版をリリース。
△レイ <4317> [JQ]
 テレ朝HD <9409> との資本・業務提携を引き続き材料視。
△クレスコ <4674>
 保有するLTS <6560> [東証M]株の一部を売却と発表。
△MARUWA <5344>
 東海東京調査センターが投資判断を引き上げ。
△共和工業 <5971> [JQ]
 今期経常を50%上方修正。
△SBI <8473>
 仮想通貨取引所大手の中国Huobiと資本業務提携。
△ベネッセHD <9783>
 大和証券が投資判断を「2」へ引き上げ。

▼千代建 <6366>
 SMBC日興証券が投資判断を格下げ。
▼シャープ <6753>
 本日付けで東証1部市場に復帰も材料出尽くし。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイビーシー <3920> 、(2)田淵電 <6624> 、(3)ニホンフラ <7820> 、(4)ヨシムラHD <2884> 、(5)ノリタケ <5331> 、(6)クレスコ <4674> 、(7)スターマイカ <3230> 、(8)GMO <9449> 、(9)ソースネクス <4344> 、(10)チノー <6850> 。
 値下がり率上位10傑は(1)千代建 <6366> 、(2)アーク <7873> 、(3)進学会HD <9760> 、(4)テーオーシー <8841> 、(5)キムラタン <8107> 、(6)トレファク <3093> 、(7)D・アクシス <4245> 、(8)ショーケース <3909> 、(9)日本MDM <7600> 、(10)四国銀 <8387> 。

【大引け】

 日経平均は前日比320.99円(1.45%)高の2万2498.03円。TOPIXは前日比20.83(1.18%)高の1786.25。出来高は概算で15億2833万株。値上がり銘柄数は1716、値下がり銘柄数は269となった。日経ジャスダック平均は3819.12円(49.21円高)。

[2017年12月7日]

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