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話題株ピックアップ【夕刊】(3):DMG森精機、アサヒ、ソフトバンク

■DMG森精機 <6141>  2,191円  +36 円 (+1.7%)  本日終値
 DMG森精機<6141>が3日ぶりに反発。6日の取引終了後、18年10月に創立70周年を迎えるのを記念して、17年12月期の期末配当で記念配当10円を実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。これにより期末配当は普通配当と合わせて25円となり、年間配当は40円(従来予想30円)と、前期実績の26円に対して14円の増額となる予定だ。

■アサヒ <2502>  5,717円  +89 円 (+1.6%)  本日終値
 アサヒグループホールディングス<2502>が続伸。6日の取引終了後、輸入ワイン・国産ワインの一部商品について、来年4月1日出荷分から出荷価格を引き上げると発表しており、採算改善への期待感から買いが入った。各国ワイナリーの蔵出し価格の上昇や、国産ワインの原材料価格の上昇などが要因。チリ産「サンタ・ヘレナ・アルパカ」やフランス産「ランソン」「ルイ・ラトゥール」、国産「サントネージュ リラ」などが15ブランド87品目が対象で、平均で約5%の値上げになるという。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,336円  +131 円 (+1.4%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は4日ぶり反発。10月末に1万550円の高値をつけた後は急な調整に見舞われたが、26週移動平均線近辺で売り物を吸収し切り返す動きをみせている。今18年3月期業績について会社側は見通しを発表していないが、海外事業が収益を牽引しており好調が見込まれる。そのなか、立花証券では同社の今期営業利益について前期比36%増の1兆3940億円を試算しており、6日付で新規に投資判断「強気」とし、目標株価を1万2000円に設定している。

■シャープ <6753>  3,805円  -80 円 (-2.1%)  本日終値
 シャープ<6753>は小幅ながら3日続落。同社はきょう付けで東証2部市場から東証1部市場に復帰した。業績不振で債務超過に陥り、昨年8月に1部から2部に市場変更されたが、鴻海精密工業傘下で再建を果たし債務超過も解消、18年3月期は営業利益段階で前期比約5割増の930億円を計画するなど業績は様変わりとなっている。ただ、11月30日に指定替えが発表されたことを受けて、既に株価は今月1日と4日に2日間で13%の上昇をみせており、足もとはやや上値の重い展開を強いられている。

■レイ <4317>  820円  +200 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値
 レイ<4317>が4日連続のストップ高。テレビCMやイベント向けなどのデジタル映像の制作や機材レンタルを主要業務とするがテレビ朝日ホールディングス<9409>との資本提携が強烈なインパクトを与えている。テレビ朝日HDを引受先とする第三者割当や、主要株主のテレビ朝日HDへの保有株売却により同社はテレ朝HDの持ち分法適用会社となる。上値のフシとしては2006年1月に749円の実質上場来高値をつけているが、気配値のまま通過した。きょうは制限値幅も従来の100円から200円に引き上げられた。

■田淵電機 <6624>  326円  +46 円 (+16.4%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 田淵電機<6624>が一時ストップ高で買われた。同社はきょう、インドのタタ・パワー・デリー・ディストリビューション・リミテッド(TPDDL)と太陽光発電蓄電システム運用の実証試験プロジェクトの推進で基本合意したと発表。これが材料視されたようだ。TPDDLは、インドの北、および北西デリーで配電事業を展開している企業。同社はTPDDL社内に、太陽光発電用パワーコンディショナーとリチウムイオン蓄電池を一体化した蓄電ハイブリッドシステム「EIBS(アイビス)」を設置し、非常用電源としての活用や電力系統の安定化を検証するとしている。

■共和工業所 <5971>  7,700円  +1,000 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値
 6日、共和工業所 <5971> [JQ]が18年4月期の連結経常利益を従来予想の7.2億円→10.8億円に50.0%上方修正。増益率が0.7%増→51.0%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。国内新排ガス規制実施前の駆け込み需要や中国を中心とする旺盛な建設機械需要を背景に、主力の建機用高強度ボルトの販売が想定より伸びることが寄与。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の75円→80円(前期は5→1の株式併合前で15円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに前日終値ベースの予想PERが16.5倍→11.1倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■NF回路 <6864>  2,742円  +339 円 (+14.1%)  本日終値
 エヌエフ回路設計ブロック<6864>が急騰したほか、YKT<2693>も大きく買われた。日経平均は前日の下げから立ち直り切り返しに転じているが、それに歩調を合わせてジャスダックやマザーズ市場など新興市場もリバウンド局面に移行している。市場では「来週12日からIPOラッシュとなることもあって、個人投資家の視線は再び新興系銘柄に向かいそうだ。そのなかエヌエフ回路やYKTなど量子コンピューター関連は、その前哨戦ともいえる動きに乗っている」(準大手証券)という。11月下旬にNTT<9432>や国立情報学研究所が、量子コンピューターの試作機を開発しネット経由で研究者に開放したことは、マーケットでも驚きをもって受け止められ、関連株は国策テーマの位置づけで再び動兆。そのなか、シンボルストックともいえるエヌエフ回路は、量子コンピューター向けに世界最高レベルの信号増幅装置を提供しているとの思惑が買いの根拠となっている。また、YKTは輸入販売を手掛ける完全子会社のサンインスツルメントが、レーザー微細加工システムや世界最高水準のローノイズRFランプなどを扱っており、これらは研究機関や大学向けなどで、量子コンピューターの研究開発にも使用されているとみられ、株価を大化けさせた経緯がある。

■森組 <1853>  458円  +54 円 (+13.4%)  本日終値
 森組<1853>が急騰、2006年につけた戻り高値413円を上抜き、実質青空圏に浮上している。優良工事に定評がある関西地盤の建設会社で土木を主力にマンション建築などにも実績がある。政府は今年度の補正予算として追加歳出を2.9兆円程度で調整を図り、その際に財源として建設国債を発行し、公共事業には約1兆3000億円程度を充てる方向にあることが伝わっている。市場では「建設セクターは内需の出遅れセクターとして資金が向かいやすく、そのなか好業績でなおかつ機関投資家の戻り売り圧力のない同社株は、個人投資家資金などの物色対象としては格好の銘柄」(国内準大手証券)としている。

●ストップ高銘柄
 アイビーシー <3920>  1,305円  +300 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値
 U&C <3557>  7,740円  +1,000 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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