米株
円高リスク少ない内需株、【青天井】押し目候補リスト 〔第2弾〕 ＜成長株特集＞
13日に配信した東証33業種の“情報通信・サービス・建設”に属する企業を対象とした「円高リスク少ない内需株、【青天井】押し目候補リスト 〔第1弾〕」に続き、“小売・食品”を対象とする第2弾をお届けします。
14日の日経平均株価は前日比91円安の1万8335円と4日続落し、3日連続で年初来安値を更新した。米軍によるアフガニスタン空爆を受けて地政学リスクが改めて高まったことが相場の重しとなった。東京市場では地政学リスクへの警戒や円高進行を背景に、今月に入ってから“トランプ相場”の牽引役だった自動車株や銀行株を中心にリスク回避の売りが強まっている。一方、好決算が相次ぐ小売業をはじめ内需関連の一角には底堅い動きもみられ、投資家の注目は円高リスクの少ない好業績銘柄に向かいつつある。
本特集では、小売業と食料品に属する時価総額100億円以上の東証1部上場銘柄を対象に、直近四半期に全四半期ベースで過去最高益を更新し、かつ通期予想も最高益を見込む“青天井”銘柄をリストアップしてみた(4月14日現在)。
下表では、本決算月にかかわらず、直近四半期に経常利益が全四半期ベースで過去最高益を上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も最高益見通しを示している30社を選び出し、直近四半期の過去最高益の上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップのスタートトゥデイ <3092> は主力の衣料通販サイト「ゾゾタウン」の取扱高拡大や利益率の高い古着買取・販売事業の伸長で、10-12月期(第3四半期)経常利益は四半期ベースの過去最高益を47.1％も上回って着地した。
3位には同じくネット通販を展開する北の達人コーポレーション <2930> が入った。12-2月期(第4四半期)はFacebookを活用した販売促進が奏功し、目の下用クリーム「アイキララ」が好調だったほか、新たに投入した商品の販売も伸びた。ネット通販市場の急拡大を追い風に、両社は高成長の持続が期待される。
2位のかどや製油 <2612> は主力の家庭用ごま油の販売増加や原料価格の下落で、22四半期ぶりとなる最高益更新を達成。業績好調を踏まえ、17年3月期の経常利益を32.0％上方修正するとともに、期末一括配当を40円積み増した。
5位のプリマハム <2281> は主力のウインナー「香薫」の販売が伸びたほか、生産性向上やコスト削減も寄与し、2四半期連続で最高益を更新した。同社の予想PERは13.9倍と食品株(業種平均は約21倍)としては割安感があり、下値が限られるとみられ注目したい。
8位のニチレイ <2871> はチャーハンをはじめとする家庭用冷凍食品が好調だったうえ、生産拠点の集約や原価低減も利益拡大に貢献した。9位のトリドール <3397> は主力のうどん店「丸亀製麺」の好調が続いている。17年3月期の経常利益は5.7％増益予想、18年3月期は海外出店加速でさらなる業績拡大が見込まれる。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐
コード 銘柄名 上振れ率 直近3ヵ月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3092> スタートトゥ 47.1 8803 5985 23.9 22150 17883 47.2
<2612> かどや製油 40.3 1194 851 20.8 3300 2731 18.7
<2930> 北の達人 38.4 202 146 44.8 779 538 29.1
<3199> 綿半ＨＤ 32.0 900 682 9.6 1881 1716 13.1
<2281> プリマ 30.6 5854 4481 61.3 15000 9298 13.9
<2815> アリアケ 26.8 3514 2771 9.0 9895 9081 33.5
<2222> 寿スピリッツ 23.9 1435 1158 11.3 3700 3325 35.9
<2871> ニチレイ 23.7 10331 8350 34.1 28700 21394 20.5
<3085> ＡＬサービス 18.3 1053 890 10.0 3800 3453 22.7
<3397> トリドール 18.0 3072 2604 5.7 8580 8117 20.2
<8273> イズミ 17.3 11606 9898 8.4 38700 35688 14.5
<2734> サーラ 17.1 2433 2077 10.5 4350 3937 12.3
<7475> アルビス 16.6 953 817 4.2 2800 2687 14.6
<2269> 明治ＨＤ 16.3 31231 26855 3.0 84300 81826 24.5
<3034> クオール 12.5 2190 1947 2.2 6800 6655 12.9
<2910> Ｒフィールド 10.8 1168 1054 10.2 2854 2589 27.5
<7508> ＧセブンＨＤ 9.8 1584 1443 24.2 4000 3220 12.7
<3064> モノタロウ 9.7 2640 2407 22.0 11607 9514 52.6
<3222> ＵＳＭＨ 8.9 4106 3771 4.3 14800 14185 18.9
<2908> フジッコ 8.1 2246 2077 0.4 5400 5377 19.8
<2229> カルビー 7.4 9551 8897 6.2 28200 26545 27.8
<8278> フジ 6.7 2977 2789 20.4 10000 8309 16.0
<8255> アクシアル 6.3 2756 2593 0.8 8700 8634 19.3
<3141> ウエルシア 5.7 8017 7586 9.2 28100 25723 23.7
<8279> ヤオコー 5.7 5230 4950 3.4 14000 13539 16.7
<3179> シュッピン 4.4 357 342 23.0 1070 870 25.0
<9989> サンドラッグ 3.6 9718 9380 3.5 35000 33817 19.3
<3391> ツルハＨＤ 2.6 10458 10194 16.2 37900 32623 22.5
<2607> 不二製油Ｇ 1.4 6677 6588 4.8 18200 17363 18.1
<2001> 日本粉 1.3 4365 4308 1.5 13000 12802 15.3
※ 2015年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース
14日の日経平均株価は前日比91円安の1万8335円と4日続落し、3日連続で年初来安値を更新した。米軍によるアフガニスタン空爆を受けて地政学リスクが改めて高まったことが相場の重しとなった。東京市場では地政学リスクへの警戒や円高進行を背景に、今月に入ってから“トランプ相場”の牽引役だった自動車株や銀行株を中心にリスク回避の売りが強まっている。一方、好決算が相次ぐ小売業をはじめ内需関連の一角には底堅い動きもみられ、投資家の注目は円高リスクの少ない好業績銘柄に向かいつつある。
本特集では、小売業と食料品に属する時価総額100億円以上の東証1部上場銘柄を対象に、直近四半期に全四半期ベースで過去最高益を更新し、かつ通期予想も最高益を見込む“青天井”銘柄をリストアップしてみた(4月14日現在)。
下表では、本決算月にかかわらず、直近四半期に経常利益が全四半期ベースで過去最高益を上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も最高益見通しを示している30社を選び出し、直近四半期の過去最高益の上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップのスタートトゥデイ <3092> は主力の衣料通販サイト「ゾゾタウン」の取扱高拡大や利益率の高い古着買取・販売事業の伸長で、10-12月期(第3四半期)経常利益は四半期ベースの過去最高益を47.1％も上回って着地した。
3位には同じくネット通販を展開する北の達人コーポレーション <2930> が入った。12-2月期(第4四半期)はFacebookを活用した販売促進が奏功し、目の下用クリーム「アイキララ」が好調だったほか、新たに投入した商品の販売も伸びた。ネット通販市場の急拡大を追い風に、両社は高成長の持続が期待される。
2位のかどや製油 <2612> は主力の家庭用ごま油の販売増加や原料価格の下落で、22四半期ぶりとなる最高益更新を達成。業績好調を踏まえ、17年3月期の経常利益を32.0％上方修正するとともに、期末一括配当を40円積み増した。
5位のプリマハム <2281> は主力のウインナー「香薫」の販売が伸びたほか、生産性向上やコスト削減も寄与し、2四半期連続で最高益を更新した。同社の予想PERは13.9倍と食品株(業種平均は約21倍)としては割安感があり、下値が限られるとみられ注目したい。
8位のニチレイ <2871> はチャーハンをはじめとする家庭用冷凍食品が好調だったうえ、生産拠点の集約や原価低減も利益拡大に貢献した。9位のトリドール <3397> は主力のうどん店「丸亀製麺」の好調が続いている。17年3月期の経常利益は5.7％増益予想、18年3月期は海外出店加速でさらなる業績拡大が見込まれる。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐
コード 銘柄名 上振れ率 直近3ヵ月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3092> スタートトゥ 47.1 8803 5985 23.9 22150 17883 47.2
<2612> かどや製油 40.3 1194 851 20.8 3300 2731 18.7
<2930> 北の達人 38.4 202 146 44.8 779 538 29.1
<3199> 綿半ＨＤ 32.0 900 682 9.6 1881 1716 13.1
<2281> プリマ 30.6 5854 4481 61.3 15000 9298 13.9
<2815> アリアケ 26.8 3514 2771 9.0 9895 9081 33.5
<2222> 寿スピリッツ 23.9 1435 1158 11.3 3700 3325 35.9
<2871> ニチレイ 23.7 10331 8350 34.1 28700 21394 20.5
<3085> ＡＬサービス 18.3 1053 890 10.0 3800 3453 22.7
<3397> トリドール 18.0 3072 2604 5.7 8580 8117 20.2
<8273> イズミ 17.3 11606 9898 8.4 38700 35688 14.5
<2734> サーラ 17.1 2433 2077 10.5 4350 3937 12.3
<7475> アルビス 16.6 953 817 4.2 2800 2687 14.6
<2269> 明治ＨＤ 16.3 31231 26855 3.0 84300 81826 24.5
<3034> クオール 12.5 2190 1947 2.2 6800 6655 12.9
<2910> Ｒフィールド 10.8 1168 1054 10.2 2854 2589 27.5
<7508> ＧセブンＨＤ 9.8 1584 1443 24.2 4000 3220 12.7
<3064> モノタロウ 9.7 2640 2407 22.0 11607 9514 52.6
<3222> ＵＳＭＨ 8.9 4106 3771 4.3 14800 14185 18.9
<2908> フジッコ 8.1 2246 2077 0.4 5400 5377 19.8
<2229> カルビー 7.4 9551 8897 6.2 28200 26545 27.8
<8278> フジ 6.7 2977 2789 20.4 10000 8309 16.0
<8255> アクシアル 6.3 2756 2593 0.8 8700 8634 19.3
<3141> ウエルシア 5.7 8017 7586 9.2 28100 25723 23.7
<8279> ヤオコー 5.7 5230 4950 3.4 14000 13539 16.7
<3179> シュッピン 4.4 357 342 23.0 1070 870 25.0
<9989> サンドラッグ 3.6 9718 9380 3.5 35000 33817 19.3
<3391> ツルハＨＤ 2.6 10458 10194 16.2 37900 32623 22.5
<2607> 不二製油Ｇ 1.4 6677 6588 4.8 18200 17363 18.1
<2001> 日本粉 1.3 4365 4308 1.5 13000 12802 15.3
※ 2015年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
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