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7707> [東証M] が2月5日大引け後(17:15)に業績修正を発表。16年6月期の連結経常損益を従来予想の6000万円の黒字→3億4000万円の赤字(前期は1億7200万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
同時に、7-12月期(上期)の連結経常損益も従来予想の1億円の赤字→2億8800万円の赤字(前年同期は2億0800万円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
第2四半期(累計)連結業績予想の修正理由<売上高について> 装置に関して、OEM販売については顧客別に好調不調はあるものの、概ね当初予想どおりの推移となりました。一方で、当第2四半期連結会計期間から、新製品の自社販売を開始する計画でしたが、製品化が若干遅れていることが影響し、装置全体としては1,281百万円(当初予想比△5.2%)で若干の未達となる見通しで
»続く
す。試薬・消耗品に関して、アボット社向けの販売が大きく伸びる計画としておりました。前年同期比では売上伸長するものの、計画値ほどは伸長せず、試薬・消耗品全体としては646百万円(当初予想比△25.7%)となる見通しです。概ね、以上のことから、売上高の見通しは2,348百万円(当初予想比△9.7%)へと修正いたします。 (損益について) 売上高の下方修正に伴い、売上総利益が減少する見通しであります。また、販売費及び一般管理費に関して、開発費の抑制などにより大きくコスト低減する計画としておりました。前年同期よりは減少する見通しですが、geneLEADシリーズの新タイプ開発などで想定以上の開発費計上もあり、計画値まで抑制することは難しく、営業損失の見通しとしては、△254百万円(当初予想比△184百万円)へと修正いたします。これに伴い、経常損失及び親会社株主に帰属する四半期純損失の見通しも修正いたします。通期連結業績予想の修正理由(売上高について)エリテック社に供給開始した全自動遺伝子診断装置「InGenius(PSSではgeneLEAD12)」に関しては、順調な立ち上がりとなっており、当連結会計年度を通して、当初計画を上回る結果となる見通しであります。geneLEADシリーズは、十分に市場に受け入れられる製品であるとの認識を強めており、当社の将来を支える主力製品と位置づけ、今後も事業展開に注力していく所存です。一方で、アボット社の画期的な病原体同定システムの検体前処理装置として、一昨年の暮れから販売開始されたOEM製品(平成26年11月14日付プレスリリース参照)に関して、ここまで順調な出荷を続けてまいりましたが、当連結会計年度の下期に関しては、出荷ペースが大きく減少する見通しとなりました。これに伴い、試薬・消耗品も大きく減少する見通しであります。 また、ロカ・バイオサイエンス社へのOEM製品(平成26年8月8日付プレスリリース参照)に関し、当連結会計年度の下期において、装置の開発売上を計上する予定としておりましたが、先方都合により、本プロジェクトは中止することとなりました。 当第2四半期連結累計期間の業績見通しに加え、上記のような要因を勘案して、通期連結業績予想の見直しを実施しました。その結果、売上高の見通しは、5,100百万円(当初予想比△11.9%)へと修正いたします。装置については売上高2,793百万円(当初予想比△8.5%)、試薬・消耗品については売上高1,485百万円(当初予想比△24.5%)の見通しです。(売上総利益について) 売上高の下方修正に伴い、売上総利益の見通しも1,760百万円(当初予想比△12.4%)へと修正いたします。(費用項目について) 販売費及び一般管理費の見通しは、2,060百万円(当初予想比7.9%増)へと修正いたします。開発費に関して、平成26年6月期(801百万円)及び平成27年6月期(795百万円)においてピークを迎え、当連結会計年度は大きく低減する予定でした。前連結会計年度よりは削減できるものの、geneLEADシリーズの新タイプ開発などで想定以上の開発費計上もあり、計画値まで抑制することは難しく、開発費の見通しとしては618百万円(当初予想比24.8%増)となりました。(損益について)売上総利益の減少(250百万円減)と販売費及び一般管理費の増加(150百万円増)が見込まれることから、営業損失の見通しは、△300百万円(当初予想比△400百万円)となりました。これに伴い、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失の見通しも修正いたします。 なお、通期業績予想に関する今後の為替見通しは、1ドル=120円、1ユーロ=130円にて算定しております。今後の見通しについて 当社の主力製品はOEM製品が中心となっています。ベンチャー企業として少人数の運営で業績拡大していくには合理的な戦略であると考えていますが、OEM先の様々な事情により業績見通しが変化するリスクも大きくなります。今後は、DNA自動抽出装置であるMagLEADシリーズや全自動遺伝子診断装置であるgeneLEADシリーズを中心として、更にDNA抽出試薬(将来的には診断用試薬の提供も視野に入れる)も提供することで、自社製品のラインアップを充実し、代理店との協力による販売網を構築することで、自社販売活動にも注力していく所存であります。また、製造工場であるエヌピーエス株式会社や大館試薬センター、更に外注先の工場と協力し、当社と一体となって製品コストダウンに注力していく所存であります。当連結会計年度は、赤字の見通しとなりましたが、これらの活動を通じて、赤字幅の縮小と来期の黒字化に向けて、積極的に活動してまいりたいと考えております。※業績予想につきましては、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 15.07-12 |
2,600 |
-70 |
-100 |
-115 |
-5.54 |
0 |
15/08/14 |
新 15.07-12 |
2,348 |
-254 |
-288 |
-261 |
-12.57 |
0 |
16/02/05 |
修正率 |
-9.7 |
赤拡 |
赤拡 |
赤拡 |
赤拡 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2016.06 |
5,790 |
100 |
60 |
25 |
1.2 |
0 |
15/08/14 |
新 2016.06 |
5,100 |
-300 |
-340 |
-360 |
-17.34 |
0 |
16/02/05 |
修正率 |
-11.9 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
14.07-12 |
2,459 |
-289 |
-208 |
-219 |
-12.0 |
0 |
15/02/13 |
予 15.07-12 |
2,348 |
-254 |
-288 |
-261 |
-12.6 |
0 |
16/02/05 |
前年同期比 |
-4.5 |
赤縮 |
赤拡 |
赤拡 |
赤拡 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
2014.06 |
3,921 |
-891 |
-826 |
611 |
33.5 |
7.5 |
14/08/14 |
2015.06 |
5,143 |
-320 |
-172 |
-215 |
-11.8 |
0 |
15/08/14 |
予 2016.06 |
5,100 |
-300 |
-340 |
-360 |
-17.3 |
0 |
16/02/05 |
前期比 |
-0.8 |
赤縮 |
赤拡 |
赤拡 |
赤拡 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。