シリコンスタ <
3907> [東証M] が7月3日大引け後(19:15)に業績修正を発表。15年11月期の連結経常利益を従来予想の8億8700万円→3億4800万円(前期は8億3200万円)に60.8%下方修正し、一転して58.2%減益見通しとなった。
同時に、12-5月期(上期)の連結経常損益も従来予想の7300万円の黒字→3400万円の赤字に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
当社は、ミドルウェア製品の開発・販売、他社販売ゲームタイトル等のコンテンツに係る受託開発等を行う開発推進・支援事業、自社オリジナルゲームタイトルのスマートフォンネイティブアプリ等の開発・提供を行うコンテンツ事業を主な収益源としております。当期においては、開発推進・支援事業における新規のミドルウェア販売件数及び保守サポート継続件数やコンテンツ事業における既存
»続く
タイトルの収益については堅調に推移しているため、通期では黒字を確保するものの、コンテンツ事業における新規リリースタイトルの計画未達等により、第2四半期連結累計期間及び通期連結業績に係る業績予想を修正することと致しました。 業績予想の修正理由の詳細については、以下に記載のとおりであります。 当社は、ミドルウェア製品の開発・販売、他社販売ゲームタイトル等のコンテンツに係る受託開発等を行う開発推進・支援事業、自社オリジナルゲームタイトルのスマートフォンネイティブアプリ等の開発・提供を行うコンテンツ事業を主な収益源としております。当期においては、開発推進・支援事業における新規のミドルウェア販売件数及び保守サポート継続件数やコンテンツ事業における既存タイトルの収益については堅調に推移しているため、通期では黒字を確保するものの、コンテンツ事業における新規リリースタイトルの計画未達等により、第2四半期連結累計期間及び通期連結業績に係る業績予想を修正することと致しました。 業績予想の修正理由の詳細については、以下に記載のとおりです。(1)売上高 本日同日付で公表致しました「Silicon Studio Korea, Ltd.株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」に記載のとおり、Silicon Studio Korea, Ltd.の連結子会社化に伴い、第3四半期以降の売上高が164百万円増加する見通しであるものの、当第2四半期累計期間において、コンテンツ事業における新規リリースタイトルの計画未達、遊戯機器向け開発推進・支援事業における受託開発案件の失注、並びに子会社における開発案件の納品遅延の発生等により、第2四半期累計期間で231百万円、通期では575百万円予想を下回る見通しとなります。業績予想修正の主な要因は以下のとおりです。1 スマートフォンネイティブアプリ(コンテンツ事業) (新規リリースタイトル)本年2月にリリース致しました、スマートフォンネイティブアプリ「ワンダーブロック」は、リリース当初のダウンロード数(平成27年4月17日時点で50万ダウンロード数突破)やアクティブユーザー数等の各種指標は順調であったものの、ライトユーザーを含めた幅広いユーザーの取り込みに主眼を置いたため、想定以上に無課金で楽しめるコンテンツとなり、4月13日公表の「平成27年11月期 第1四半期決算短信 1.(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」に記載のとおり、リリース初動の売上高が予測を下回って推移したことを受けて、当第2四半期会計期間において、各種施策(イベントの実施、キャラクターの追加等)を講じて参りましたが、それらの効果も限定的であり、課金収入の拡大には繋がらず、第2四半期累計計画において予想を大幅に下回る結果となりました。また、ワンダーブロックについて、今後における各種施策の効果も不確定であり、通期の見通しを修正せざるを得ないと判断したため、直近実績を考慮し、今後の収益逓減を見込んで保守的に算定した結果、第2四半期累計期間で415百万円、通期では1,498百万円予想を下回る見通しとなります。また、本年6月にリリースした「グランスフィア」は、売上高及びダウンロード数等の各種指標は堅調に推移しております。しかしながら、開発過程において、より多くのユーザーを獲得し収益性の向上を図るためには、α版(注1)の結果を受けて新機能の追加等が必要であるとβ版(注2)開発開始時に判断し、配信時期が2ヶ月遅れることとなったこと、第3四半期以降にリリースを予定しているタイトルについて、仕様変更等により配信時期を平成27年7月予定から平成27年11月予定に変更していることから、第2四半期累計期間で18百万円、通期では177百万円予想を下回る見通しとなります。(注1) ゲームの主要な機能が実装された状態を指します。(注2) ゲームのほぼ全ての機能が実装された状態を指します。 (既存タイトル)前期までにリリースしたタイトルは、経過年数等を考慮し収益逓減を見込んで保守的に策定したものの、その逓減率が予想よりも小さくなっております。また、昨年9月にリリースした「刻のイシュタリア」につきましては、英語圏以外への展開の推進、リリース後の改修によるアクティブユーザー数の増加、更にはユーザー獲得のための広告宣伝費の追加投入が功を奏し、足元の収益は堅調に推移しております。以上の結果、既存タイトルの収益逓減率が予想よりも小さかったことや「刻のイシュタリア」が堅調に推移していることを踏まえ、収益逓減率を前回予想よりも低めに見直したうえで算出し、第2四半期累計期間で347百万円、通期では1,299百万円予想を上回る見通しとなります。 上記の結果、既存タイトルは当初予想を上回って推移する見込みであるものの、一部の新規リリースタイトルが当初予想を大幅に下回る見通しであるため、第2四半期累計期間で86百万円、通期では376百万円、前回予想を下回る見通しとなります。2 大型受託開発案件の失注(開発推進・支援事業及びコンテンツ事業)新規のミドルウェア販売件数及び保守サポート継続件数は、堅調に推移しているものの、第2四半期以降に見込んでいた、他社販売のスマートフォン向けゲームの開発受託案件(170百万円の収益見通し)において、契約書のドラフトについて、内容の合意まで進んでいたものの、先方都合にて開発案件の推進そのものが見直しとなったことを受けて、当該案件の失注並びに当該ゲームの運営に係る収入の逸失が平成27年6月末に確定致しました。それを受けて、失注分を取り返すべく新規の案件獲得を目指しましたが、失注案件に係る収益のすべてをカバーできない見込みであるため、第2四半期累計期間で95百万円、通期では248百万円予想を下回る見通しとなります。 3 連結子会社における遊戯機器向け開発案件の納品遅延(開発推進・支援事業)連結子会社であるイグニス・イメージワークス株式会社において、遊技機器業界の射幸性を抑制することを目的とした規制強化により、クライアント企業において既存遊戯機器の法的規制への対応業務を先行することとなったため、新規開発案件に遅延が生じたことに伴い、当期において、新規に獲得する予定であった遊戯機器向けグラフィックの開発受託案件の受注が遅延しており、納品が来期に遅延する結果、第2四半期累計期間で65百万円、通期では108百万円予想を下回る見通しとなります。(2)営業利益 Silicon Studio Korea, Ltd.の連結子会社化によって、第3四半期以降の営業利益が17百万円増加する見通しであること、第3四半期以降もこれまでに引き続きコスト削減を図ることを想定しているものの、以下2に記載の案件において費用の増加要因があること等から、売上高の未達分をカバーするには及ばず、第2四半期累計期間で110百万円、通期では541百万円予想を下回る見通しとなります。なお、業績予想修正の主な要因は以下のとおりであります。1 売上高未達による影響 売上高の未達による影響で、第2四半期累計期間で185百万円、通期で306百万円予想を下回る見通しとなります。2 開発推進・支援事業におけるコスト増加 (ソリューションサービス)開発推進・支援事業におけるソリューションサービスの他社販売オンラインゲーム向けのサーバー開発案件の一部において、不具合が生じたことに伴い瑕疵対応が必要となったこと、並びに既存案件の一部において当初想定した以上のサーバー台数を要したこと、及び高性能なサーバーの導入が必要となったことなど、当初の想定を上回るコストの発生により利益率が悪化し、第2四半期累計期間で41百万円予想を下回り、その後の運用業務における対価の修正やサーバーの価格交渉は進めているものの、通期では99百万円予想を下回る見通しとなります。 (受託開発案件)開発推進・支援事業における受託開発案件において、当初想定していたソフトウエア開発の案件の受注が伸びず、別途受注したコンテンツ開発の案件において外注先への委託費用が嵩み利益率を悪化させた結果、第2四半期累計期間で58百万円、通期では262百万円予想を下回る見通しとなります。3 コスト削減全社でのコスト削減により、第2四半期累計期間で174百万円、通期で109百万円の費用が削減される見通しとなります。具体的には、役員報酬の減額により通期で43百万円、採用の絞り込み等による人件費の削減により第2四半期累計期間で108百万円、通期では176百万円の費用削減を見込み、広告宣伝費は第2四半期累計期間で58百万円の未消化となったものの、通期では収益の見込めるタイトルへの集中により49百万円の増加を見込んでおります。(3)経常利益 Silicon Studio Korea, Ltd.の連結子会社化によって、第3四半期以降の経常利益が17百万円増加する見通しであること、第3四半期において、借入金の繰上返済等により2百万円のコスト削減を見込むものの、営業利益の未達に伴い第2四半期累計期間で107百万円、通期で538百万円予想を下回る見通しとなります。(4)当期純利益Silicon Studio Korea, Ltd.の連結子会社化によって、第3四半期以降の当期純利益が7百万円増加する見通しであること、税金等調整前当期純利益が予想を下回ることを勘案し、法人税等を考慮した結果、第2四半期累計期間で65百万円、通期で329百万円予想を下回る見通しとなります。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 14.12-05 |
4,053 |
82 |
73 |
44 |
18.68 |
0 |
15/04/13 |
新 14.12-05 |
3,821 |
-28 |
-34 |
-21 |
-8.92 |
0 |
15/07/03 |
修正率 |
-5.7 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2015.11 |
9,277 |
903 |
887 |
532 |
214.17 |
10 |
15/02/23 |
新 2015.11 |
8,702 |
362 |
348 |
202 |
81.32 |
10 |
15/07/03 |
修正率 |
-6.2 |
-59.9 |
-60.8 |
-62.0 |
-62.0 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
予 14.12-05 |
3,821 |
-28 |
-34 |
-21 |
-8.9 |
0 |
15/07/03 |
前年同期比 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
2013.11* |
7,264 |
556 |
565 |
395 |
51,093 |
3,000 |
- |
2014.11* |
8,056 |
841 |
832 |
507 |
255.8 |
10 |
- |
予 2015.11 |
8,702 |
362 |
348 |
202 |
81.3 |
10 |
15/07/03 |
前期比 |
+8.0 |
-57.0 |
-58.2 |
-60.2 |
-68.2 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。