シャープが逆行高、前期の赤字大幅拡大も鴻海傘下での再建期待が優勢に
シャープ<6753>が逆行高。一時前日比7.7%高の140円まで上値を伸ばした。同社が12日取引終了後に発表した16年3月期決算は、売上高が2兆4615億8900万円(前の期比11.7%減)、営業損益は1619億6700万円の赤字(前期480億6500万円の赤字)、最終損益は2559億7200万円の赤字(同2223億4700万円の赤字)と2ケタ減収で営業赤字幅は前期から1140億円弱拡大した。
ただ、前期の決算悪は期末時点での債務超過も含め事前に織り込まれており、ネガティブサプライズ的要素には乏しい。一方、鴻海精密工業の副総裁である戴正呉氏が次期社長になることが発表され、社長以下鴻海系取締役が過半を占めるなかで新体制下での経営再建に対する期待が株価を押し上げた格好だ。信用取組は売り残、買い残ともに依然として高水準のなかで信用倍率0.75倍と需給相場の素地も意識されている。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
ただ、前期の決算悪は期末時点での債務超過も含め事前に織り込まれており、ネガティブサプライズ的要素には乏しい。一方、鴻海精密工業の副総裁である戴正呉氏が次期社長になることが発表され、社長以下鴻海系取締役が過半を占めるなかで新体制下での経営再建に対する期待が株価を押し上げた格好だ。信用取組は売り残、買い残ともに依然として高水準のなかで信用倍率0.75倍と需給相場の素地も意識されている。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)