楽天が大幅高で1600円台回復、訪日客需要とスマホ対応戦略が株高後押し
楽天<4755>が大幅高に買われ、1600円台を回復した。政府が国策として強力に推進する「観光立国」政策が軌道に乗っている。日本政府観光局は17日、1~11月の訪日外国人数が前年同期比28.2%増の約1217万人だったと発表、11月単月では116万人と過去最高を記録するなど訪日外国人観光客の増加が一段と顕著だ。楽天は2015年から訪日外国人向け旅行予約サイトを各国で展開するネット通販企業と連携して、旺盛な需要を取り込む方針で、この需要を取り込む構えにある。一方、普及加速するスマートフォンに焦点を合わせたビジネス展開にも抜かりがない。スマホで個人間の売買取引ができるフリーマーケットアプリ「ラクマ」の提供を開始、出品や売買の手数料は無料とすることで利用者の需要を取り込み、同分野で先行するメルカリを追撃する構え。また、スマホなどを使う決済に国内大手で初めてICクレジットカードを使えるようにするなど、積極的かつ矢継ぎ早に経営戦略を打ち出し、株価を刺激している。
楽天の株価は12時44分現在1629.0円(△80.0円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
楽天の株価は12時44分現在1629.0円(△80.0円)
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