メドレックス---通期利益予想を上方修正、消炎鎮痛貼付剤「ETOREAT」の開発スケジュール見通し変更で
メドレックス<4586>は12日、2016年12月期第1四半期(1月-3月)決算を発表。売上高が前年同期比29.9%減の0.09億円、営業損失が2.68億円、経常損失が2.56億円、四半期純損失が2.36億円だった。
最重要パイプラインである消炎鎮痛貼付剤「ETOREAT」を始めとして、中枢性鎮痛貼付剤(オキシコドンテープ剤)、帯状疱疹後の神経疼痛治療薬(リドカインテープ剤)、痙性麻痺治療薬(チザニジンテープ剤)の4つのパイプラインの製品化に向けた開発を推進。また、アメリカ食品医薬品局(FDA)との承認申請に必要な追加臨床試験に関する協議により、急性疼痛の一種として合意したDOMS(遅発性筋肉痛)に関する病態モデルでの臨床試験を2016年3月に開始。利益面については、持分法適用関連会社を含めた研究開発投資が先行していることが影響している。
2016年12月期通期については、売上高が前期比20.3%減の0.29億円、営業損失が16.08億円、経常損失が15.94億円、当期純損失が15.72億円としている。従来予想からは各利益を上方修正している。従来の通期計画は、営業損失が21.17億円、経常損失が21.02億円、当期純損失が20.80億円だった。消炎鎮痛貼付剤「ETOREAT」の開発スケジュール見通し変更を受けて、2本目の追加臨床試験に係る費用の発生が数か月先送りとなることが要因。
《TN》
提供:フィスコ