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3683 サイバーリンクス

東証S
769円
前日比
-2
-0.26%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.0 1.17 2.08 115
時価総額 87.4億円
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決算発表予定日

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サイバリンクス Research Memo(5):2023年12月期は前期比7.7%の営業減益だが計画比26.6%増


■業績動向

1. 2023年12月期の業績概要
サイバーリンクス<3683>の2023年12月期の連結業績は、売上高15,023百万円(前期比22.9%増)、営業利益1,040百万円(同7.7%減)、経常利益1,062百万円(同6.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益445百万円(同51.1%減)となった。重視している定常収入は、7,692百万円(同11.2%増)と順調に拡大した。モバイルネットワーク事業で減損損失(特別損失)を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅減益となった。

全体では前期比で営業減益となったが、2023年5月15日付の修正予測に対しては26.6%上回った。減益の主要因は償却負担増(前期比292百万円増)によるもので、償却前営業利益は前期比12.3%増となり、むしろ内容的には好決算であったと言えるだろう。

経常利益(前期比0.7億円減)の増減要因を分析すると、流通クラウド事業は1.4億円の増益となり全体をけん引した。内訳は収入増(主にサービス提供拡大による定常収入増)による増益2.0億円、ソフトウェア償却費減少による増益0.2億円、販管費などの費用増による減益0.8億円であった。官公庁クラウド事業は1.8億円の減益であったが、収入増による増益が0.6億円、M&Aに係る償却負担増による減益が2.4億円であった。トラスト事業では、引き続き開発投資などを継続したことから増減益はゼロとなり、モバイルネットワーク事業は、NTTドコモによるインセンティブ体系変更の影響などにより1.2億円の減益となった。また全社ベースでは、諸費用などの節減に努めたことなどから0.8億円の増益となった。


流通クラウド事業の経常利益率は初の20%超え
2. 流通クラウド事業
セグメント売上高は前期比7.9%増の4,622百万円、定常収入は同5.4%増の3,781百万円、セグメント利益(経常利益、以下同)は同17.9%増の958百万円となった。セグメント経常利益は過去最高となり、経常利益率は初めて20%を超え20.7%となった。

小売業向けEDIサービス「BXNOAH」などのサービス提供の拡大に加え、「@rms基幹」の中大規模顧客向けバージョンの提案活動を再開し大手顧客2社から受注を獲得した。製品面では、顧客満足度を高めるための速度改善などのブラッシュアップ開発を進めた。企業間連携プラットフォーム「C2Platform」では大手食品小売業にて稼働を開始した。

トピックスとしては、「日食協※」が構築する「共通EDIプラットフォーム」のEDI基盤サービスベンダーの1社に採択された。いわば同協会から「お墨付き」を得たことになり、今後の展開が期待できそうだ。

※一般社団法人日本加工食品卸協会


特に同社が重視するARR(Annual Recurring Revenue=各四半期末月の単月定常収入×12ヵ月)は、2023年12月で38.5億円となっており、2022年12月の37.5億円、2021年12月の34.4億円から着実に増加している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SO》

 提供:フィスコ

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