利益成長【青天井】銘柄リスト〔第2弾〕 34社選出 <成長株特集>
本特集では、3日に配信した「利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕 22社選出」に続き、5月2日から9日までの期間に発表された決算の中から、直近3ヵ月の24年1-3月期に過去最高益を更新し、かつ通期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額50億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を5%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している34社を選び出し、1-3月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、ジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]。24年1-3月期(第4四半期)は新型省エネ主機関を中心に受注が好調に推移したうえ、環境対応や最先端技術搭載製品の販売によって単価も上昇した。また、アフターサービスやライセンス、部品供給も拡大し、経常利益は18.7億円と過去最高だった直前の10-12月期実績を93.3%も上回って着地。同時に発表した25年3月期の同利益は前期比10.0%増の38.7億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。併せて、9月末の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことも好感され、10日の株価はストップ高配分となった。
2位の助川電気工業 <7711> [東証S]はエネルギー関連事業で核融合関連製品や原子力発電所の再稼働に向けた関連製品の引き合いが旺盛だったほか、好採算案件の増加や人員配置最適化による生産効率の向上なども寄与し、1-3月期(第2四半期)の経常利益は3.9億円(前年同期比85.8%増)と40四半期ぶりの最高益更新を果たした。業績好調に伴い、24年9月期通期の同利益を実に33期ぶりの最高益見通しとなる7.3億円(従来予想は6.5億円)に上方修正している。
続く3位には総合機械商社の第一実業 <8059> [東証P]が入った。1-3月期(第4四半期)はエナジーソリューションズ事業でリチウムイオン電池製造設備の販売が増加したほか、自動車事業では欧州・米州向けに主力製品の大型案件が拡大し、売上高、経常利益ともに過去最高を大幅に更新した。25年3月期の経常利益は103億円(前期比14.4%増)と2期連続の最高益更新を見込む。
4位にリスト入りしたGMO TECH <6026> [東証G]の1-3月期(第1四半期)経常利益はこれまでの過去最高益を51.9%上回る2.7億円に伸びて着地。集客支援事業のアフィリエイト広告サービスで利益率の高い直販案件が積み上がったことが収益を押し上げた。第1四半期業績の好調を踏まえ、24年12月期通期の同利益を従来予想の7.9億円→10.3億円に大幅上方修正するとともに、期末一括配当も228.44円→293.06円に増額修正した。これを受けて株価は約8年10ヵ月ぶりの高値圏に急浮上している。
5位に入ったNTTデータグループ <9613> [東証P]の1-3月期(第4四半期)税引き前利益は984億円(前年同期比41.2%増)と4四半期ぶりに過去最高益を達成した。海外でデータセンター事業などを展開するNTTリミテッドや国内・欧州における案件の規模拡大に加え、為替の円安進行も追い風となった。25年3月期の同利益は2550億円(前期比2.6%増)と4期連続の最高益更新を見込み、配当は25円(前期比2円増)に増配する方針を示した。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6016> ジャパンエン 93.3 1875 970 10.0 3870 3518 12.3
<7711> 助川電気 66.8 392 235 5.3 731 694 16.4
<8059> 第一実 59.0 4240 2667 14.4 10300 9004 9.6
<6026> GMOテック 51.9 275 181 84.5 1037 562 12.8
<9613> NTTデータ 41.2 98452 69718 2.6 255000 248602 23.5 *
<4680> ラウンドワン 40.8 11084 7874 3.1 25060 24316 11.0
<5254> Arent 39.1 299 215 107 864 417 67.2
<7012> 川重 37.9 49911 36181 56.4 110000 70349 12.5 *
<5280> ヨシコン 36.4 2797 2050 16.1 3800 3274 4.8
<1980> ダイダン 36.3 5036 3696 9.8 15300 13936 12.2
<7011> 三菱重 24.9 107588 86116 4.7 330000 315187 18.7 *
<3834> 朝日ネット 23.8 640 517 10.8 2200 1986 11.6
<6180> GMOメディ 21.9 245 201 18.5 640 540 12.8
<3176> 三洋貿易 21.0 2702 2233 4.9 7500 7149 9.8
<3901> Mラインズ 21.0 646 534 15.7 2300 1988 26.7
<6200> インソース 18.4 1342 1133 16.5 4585 3937 24.8
<3679> じげん 17.7 1587 1348 16.0 6300 5430 15.8 *
<1949> 住友電設 16.2 6753 5810 4.2 15000 14394 13.1
<7735> スクリン 15.2 29589 25691 6.1 100000 94279 20.8
<8085> ナラサキ 14.3 1241 1086 3.8 3200 3084 7.2
<9229> サンウェルズ 12.8 928 823 36.4 4006 2938 31.4
<2705> 大戸屋HD 12.2 523 466 0.5 1708 1699 27.6
<4012> アクシス 11.9 226 202 14.9 765 666 12.1
<9028> ゼロ 11.2 2174 1955 0.6 5600 5568 8.0 *
<4732> USS 9.9 13366 12157 5.1 52200 49654 18.2
<4262> ニフティLS 9.8 370 337 1.0 946 937 10.8
<7386> Jワランティ 9.1 239 219 39.7 933 668 16.6
<7071> アンビスHD 8.8 2804 2577 20.7 10309 8541 30.6
<6869> シスメックス 8.3 23498 21699 10.6 82500 74600 29.6 *
<4396> システムサポ 7.5 532 495 19.8 1755 1465 18.0
<6099> エラン 6.8 1065 997 14.9 4230 3681 20.1
<2371> カカクコム 5.9 7617 7191 6.7 28400 26619 19.5 *
<3984> ユーザーロカ 5.8 471 445 14.7 1556 1357 33.0
<4800> オリコン 5.1 474 451 0.6 1710 1699 9.9
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額50億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、24年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を5%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している34社を選び出し、1-3月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、ジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]。24年1-3月期(第4四半期)は新型省エネ主機関を中心に受注が好調に推移したうえ、環境対応や最先端技術搭載製品の販売によって単価も上昇した。また、アフターサービスやライセンス、部品供給も拡大し、経常利益は18.7億円と過去最高だった直前の10-12月期実績を93.3%も上回って着地。同時に発表した25年3月期の同利益は前期比10.0%増の38.7億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。併せて、9月末の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことも好感され、10日の株価はストップ高配分となった。
2位の助川電気工業 <7711> [東証S]はエネルギー関連事業で核融合関連製品や原子力発電所の再稼働に向けた関連製品の引き合いが旺盛だったほか、好採算案件の増加や人員配置最適化による生産効率の向上なども寄与し、1-3月期(第2四半期)の経常利益は3.9億円(前年同期比85.8%増)と40四半期ぶりの最高益更新を果たした。業績好調に伴い、24年9月期通期の同利益を実に33期ぶりの最高益見通しとなる7.3億円(従来予想は6.5億円)に上方修正している。
続く3位には総合機械商社の第一実業 <8059> [東証P]が入った。1-3月期(第4四半期)はエナジーソリューションズ事業でリチウムイオン電池製造設備の販売が増加したほか、自動車事業では欧州・米州向けに主力製品の大型案件が拡大し、売上高、経常利益ともに過去最高を大幅に更新した。25年3月期の経常利益は103億円(前期比14.4%増)と2期連続の最高益更新を見込む。
4位にリスト入りしたGMO TECH <6026> [東証G]の1-3月期(第1四半期)経常利益はこれまでの過去最高益を51.9%上回る2.7億円に伸びて着地。集客支援事業のアフィリエイト広告サービスで利益率の高い直販案件が積み上がったことが収益を押し上げた。第1四半期業績の好調を踏まえ、24年12月期通期の同利益を従来予想の7.9億円→10.3億円に大幅上方修正するとともに、期末一括配当も228.44円→293.06円に増額修正した。これを受けて株価は約8年10ヵ月ぶりの高値圏に急浮上している。
5位に入ったNTTデータグループ <9613> [東証P]の1-3月期(第4四半期)税引き前利益は984億円(前年同期比41.2%増)と4四半期ぶりに過去最高益を達成した。海外でデータセンター事業などを展開するNTTリミテッドや国内・欧州における案件の規模拡大に加え、為替の円安進行も追い風となった。25年3月期の同利益は2550億円(前期比2.6%増)と4期連続の最高益更新を見込み、配当は25円(前期比2円増)に増配する方針を示した。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6016> ジャパンエン 93.3 1875 970 10.0 3870 3518 12.3
<7711> 助川電気 66.8 392 235 5.3 731 694 16.4
<8059> 第一実 59.0 4240 2667 14.4 10300 9004 9.6
<6026> GMOテック 51.9 275 181 84.5 1037 562 12.8
<9613> NTTデータ 41.2 98452 69718 2.6 255000 248602 23.5 *
<4680> ラウンドワン 40.8 11084 7874 3.1 25060 24316 11.0
<5254> Arent 39.1 299 215 107 864 417 67.2
<7012> 川重 37.9 49911 36181 56.4 110000 70349 12.5 *
<5280> ヨシコン 36.4 2797 2050 16.1 3800 3274 4.8
<1980> ダイダン 36.3 5036 3696 9.8 15300 13936 12.2
<7011> 三菱重 24.9 107588 86116 4.7 330000 315187 18.7 *
<3834> 朝日ネット 23.8 640 517 10.8 2200 1986 11.6
<6180> GMOメディ 21.9 245 201 18.5 640 540 12.8
<3176> 三洋貿易 21.0 2702 2233 4.9 7500 7149 9.8
<3901> Mラインズ 21.0 646 534 15.7 2300 1988 26.7
<6200> インソース 18.4 1342 1133 16.5 4585 3937 24.8
<3679> じげん 17.7 1587 1348 16.0 6300 5430 15.8 *
<1949> 住友電設 16.2 6753 5810 4.2 15000 14394 13.1
<7735> スクリン 15.2 29589 25691 6.1 100000 94279 20.8
<8085> ナラサキ 14.3 1241 1086 3.8 3200 3084 7.2
<9229> サンウェルズ 12.8 928 823 36.4 4006 2938 31.4
<2705> 大戸屋HD 12.2 523 466 0.5 1708 1699 27.6
<4012> アクシス 11.9 226 202 14.9 765 666 12.1
<9028> ゼロ 11.2 2174 1955 0.6 5600 5568 8.0 *
<4732> USS 9.9 13366 12157 5.1 52200 49654 18.2
<4262> ニフティLS 9.8 370 337 1.0 946 937 10.8
<7386> Jワランティ 9.1 239 219 39.7 933 668 16.6
<7071> アンビスHD 8.8 2804 2577 20.7 10309 8541 30.6
<6869> シスメックス 8.3 23498 21699 10.6 82500 74600 29.6 *
<4396> システムサポ 7.5 532 495 19.8 1755 1465 18.0
<6099> エラン 6.8 1065 997 14.9 4230 3681 20.1
<2371> カカクコム 5.9 7617 7191 6.7 28400 26619 19.5 *
<3984> ユーザーロカ 5.8 471 445 14.7 1556 1357 33.0
<4800> オリコン 5.1 474 451 0.6 1710 1699 9.9
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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