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ダウ平均は上下動 ナスダックは大幅安 アルファベットに失望売り=米国株前半

NY株式25日(NY時間13:27)
ダウ平均   33074.03(-67.35 -0.20%)
ナスダック   12852.31(-287.57 -2.19%)
CME日経平均先物 31055(大証終比:-185 -0.60%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は前日終値を挟んで上下動している一方、IT・ハイテク株に売りが強まり、ナスダックは大幅安となっている。前日引け後に決算を発表したアルファベット<GOOG>が売りに押され、ナスダックを圧迫。本日も米国債利回りが上昇していることも、IT・ハイテク株を圧迫している。

 アルファベットは検索、ユーチューブとも広告収入が好調で全体的に好決算ではあったものの、クラウド事業が予想を下回っていたことに投資家は失望感を強めている。同社の将来の成長に不可欠な市場での地位に対する懸念が高まった。グーグルの圧倒的な検索事業が成熟するにつれ、投資家はクラウド部門に成長の主導権を求めている。

 一方、マイクロソフト<MSFT>も前日引け後に決算を発表し、こちらはポジティブな反応。過去6四半期で最も好調な売上高を記録。クラウド・コンピューティングの成長回復と、顧客企業の支出モードへの回帰を促す人工知能(AI)関連の新製品への需要に後押しされた。アジュール・クラウド・サービスの売上高は前四半期の26%増に対し29%増となった。

 テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>の決算が冴えなかったこともハイテク株を圧迫しているものと思われる。幅広い電子部品で需要がなお低迷していることが示唆された。同社は半導体業界に幅広く顧客を持ち、同社の決算は先行指標とも見られている。今回の決算は回復を目指す半導体業界にとっては悪い兆しとなっている模様。

 ただ、いまのところS&P500企業のうち約25%が決算を発表し、そのうちの81%が予想を上回る決算を発表している。1994年以降の通常の四半期における予想を上回った割合は67%であった。

 このような中で、楽観的な声も聞こえており、「今後FRBの利上げが終了し、最終的に高金利が調整され、その間に成長をするゴルディロックス期に戻れる」といった声も出ている。それを踏まえれば、今年はもっと高い水準で終われる可能性もあるという。

 一方、慎重な見方も根強い。決算ニュースの多くは経済データの後塵を拝することになるだろう。われわれが歴史的に見てきたのは、利上げが業績に与える影響は2年程度のタイムラグがあるということだ。非常に一貫しているのは、FRBが利上げサイクルを終える前に企業業績が底を打ったことがないということだ」との指摘も聞かれる。

 本日は引け後にIBM<IBM>とメタ<META>が発表予定。

テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN> 140.52(-6.40 -4.36%)

アップル<AAPL> 171.22(-2.23 -1.28%)
マイクロソフト<MSFT> 338.65(+8.12 +2.46%)
アマゾン<AMZN> 121.62(-6.95 -5.40%)
アルファベットC<GOOG> 127.56(-12.56 -8.96%)
テスラ<TSLA> 214.54(-1.99 -0.92%)
メタ・プラットフォームズ<META> 302.78(-9.77 -3.13%)
AMD<AMD> 96.43(-5.24 -5.15%)
エヌビディア<NVDA> 420.11(-16.52 -3.78%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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