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米株式市場の下落はまだ始まったばかり ディフェンシブならこれ!=米国株

NY株式22日(NY時間11:06)
ダウ平均   34332.73(-130.96 -0.38%)
ナスダック   13553.36(+55.77 +0.42%)
CME日経平均先物 31880(大証終比:-40 -0.13%)

 8月に入って米株式市場は軟調な動きが続き、年初からの上げ幅を縮小している。インフレは鈍化傾向を示唆し始めているものの、足元の経済指標の強さから、FRBはタカ派姿勢を堅持し、米国債利回りも再び上昇する中で、米株式市場は改めて年初からの上げを見直している。

 そのような中で、一部の保守的なファンドマネジャーからは、株式市場の下落はまだ始まったばかりだとの指摘が出ている。この先の米景気後退に備え、ディフェンシブなポジションを推奨。8月の株安に不安を感じているなら、気を引き締めた方が良く、景気は今後6-9カ月で軟化すると予想している。要因として以下の3点を挙げた。

1.金融政策が経済に影響を与えるには18カ月かかる
 FRBは2022年前半から積極利上げを実施したが、この政策変更が経済に影響を与え始めるのはこれからで、9月過ぎのある時点で、先行指標は厳しい時期を迎える。同様に、金融引き締めが企業収益に打撃を与えるには約24カ月かかるとも指摘。年後半か来年のある時点で、企業は大きく業績を落とすことが警戒されるという。また、商業用不動産へのエクスポージャーもあり、米銀行セクターがさらに問題を引き起こすと予想。3月に銀行セクターで起きたことはまだ前座に過ぎず、他の問題が出現するとしている。

2.逆イールドは景気後退を予測し続けている
 米国債市場では逆イールドが11カ月間続いている。ウォール街の人々は、イールドカーブは関係ないと言っているが、逆イールドがこれほど長期間に渡ると、100%の確率で景気後退が起こる。

3.インフレは長期的に上昇 
 インフレは長期的な上昇が見込まれるという。消費者物価指数(CPI)はしばらく3-4%の範囲で推移する可能性があるという。グローバリゼーションの衰退により、米経済の下押し圧力が弱まっていることを理由に挙げている。

 そのような中で、検討すべきディフェンシブ銘柄として次の銘柄を挙げている。P&G<PG>、ペプシコ<PEP>、フィリップモリス<PM>、モンデリーズ<MDLZ>などの消費者関連株。また、デューク・エナジー<DUK>、センプラ<SRE>、エクセロン<EXC>といった公益事業や、ジョンソン&ジョンソン<JNJ>、メルク<MRK>、ファイザー<PFE>などの成熟した大手薬品株も魅力的だという。

 一方、銀行、IT・ハイテク、裁量消費のような景気循環株はアンダーウェイトを推奨している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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