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6776 天昇電気工業

東証S
370円
前日比
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PTS
370円
18:34 05/31
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.0 0.68 0.81
時価総額 63.0億円
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天昇電 Research Memo(6):自己資本比率は資産増で28.8%へ低下したが、手元現預金は増加


■業績動向

2. 財務状況とキャッシュ・フローの状況
天昇電気工業<6776>の2023年3月期末の財務状況は次のとおり。流動資産は13,083百万円(前期末比2,438百万円増)となった。主要科目では現金及び預金が前期末比1,496百万円増、受取手形及び売掛金(電子記録債権含む)が同417百万円増、たな卸資産が同415百万円増となったことによる。固定資産は14,475百万円(同3,801百万円増)となった。内訳は有形固定資産が同3,650百万円増、無形固定資産が33百万円減、投資その他の資産が同184百万円増となったことによる。この結果、資産合計は27,559百万円(同6,240百万円増)となった。

流動負債は11,105百万円(同2,101百万円増)となった。主な変動要因は、仕入債務(電子記録債務含む)の増加1,014百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少75百万円である。固定負債は6,931百万円(同2,707百万円増)となった。主に長期借入金の増加2,818百万円による。純資産は9,521百万円(同1,432百万円増)となった。主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加561百万円、米国子会社の増資に伴う非支配株主持分の増加569百万円による。この結果、2023年3月期末の自己資本比率は28.8%となり、前期末の33.1%から4.3ポイント低下した。竜舞プラスチックの新規連結及びメキシコ第二工場への投資により資産全体が膨らみ、自己資本比率が低下したが、懸念される内容ではなく、むしろ財務内容は強化されたと言えるだろう。

また2023年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは2,667百万円の収入となった。主な収入は税金等調整前当期純利益の計上767百万円、減価償却費1,893百万円、仕入債務の増加823百万円などで、主な支出は、売上債権の増加378百万円、たな卸資産の増加359百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは4,195百万円の支出となった。主な支出は有形固定資産の取得による支出4,122百万円による。財務活動によるキャッシュ・フローは2,800百万円の収入となったが、主な収入は長短借入金の増加(ネット)2,728百万円、非支配株主からの払込みによる収入321百万円などで、主な支出はリース債務の返済197百万円となどであった。この結果、現金及び現金同等物は1,496百万円増加し、2023年3月期末の残高は5,571百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SI》

 提供:フィスコ

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