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ダウ平均は一時500ドル超下落 米PCEデフレータが懸念に拍車=米国株前半

NY株式24日(NY時間12:44)
ダウ平均   32753.25(-400.66 -1.21%)
ナスダック   11357.80(-232.60 -2.02%)
CME日経平均先物 27330(大証終比:-50 -0.18%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反落。一時500ドル超下落する場面も見られた。米株式市場ではタカ派なFRBへの警戒感が強まっている中、この日の米PCEデフレータはその懸念に拍車をかけた。

 総合指数は前月比0.6%上昇し、6月以来の高水準となり、食品とエネルギーを除いたコア指数も前月比で0.6%上昇した。FRBのタカ派姿勢を正当化し、市場は今後3回のFOMCで0.25%ポイントずつ利上げを行うとの見方を強めている。ターミナルレート(最終到達点)の予想も上昇。

 堅調な個人消費と頑強なインフレは、FRBが物価と需要を安定させるための道のりが、昨年後半のデータが示していた以上に凸凹で長いことを示唆している。これは、借入コストを予想以上に引き上げ、より長く維持するFRBの決意を後押しする可能性がある。一方、景気後退のリスクも高める可能性もある。昨年末に市場に広がっていたハト派な雰囲気は今月発表の1月のデータを経てほぼ消滅している。

 米株式市場は矛盾する経済指標に直面しており、インフレが高止まりしている一方で、個人消費は力強さを示し続けている。その中で方向感に迷いが出ているようだ。市場からは「われわれはまだ、消費者が力を持ち続けているのかどうか、そして、企業収益がどうなるかを把握できていない。そのような中で株式市場は過度に楽観的だと思う」との声も出ている。

 成長鈍化、企業業績の低迷、ウクライナから米中、北朝鮮に至る地政学的リスクなど、すべてが投資環境を複雑にしている。「投資家は、米経済が予想外に好調で、中国経済が着実に回復していることがさらなるインフレを促進し、FRBがより積極的な引き締めサイクルを追求するのではないかと心配している。先行指標は引き続き景気後退を示唆しているが、遅行性の強い指標はまだ弱気の兆しを見せていない」との指摘も出ていた。

 全面安の展開でIT・ハイテク株を始め、エネルギー、銀行、産業が下落。薬品も下げている。

 ボーイング<BA>とアドビ<ADBE>が下落。ボーイングは787ドリームライナーの納入を一時停止した。米連邦航空局(FAA)に提出した認証書類で機体部品の問題に気付き通知したという。現在、追加分析を行っているとしている。一方アドビは、米司法省が同社による200億ドル規模のフィグマ社買収を阻止するための反トラスト法訴訟を準備していると伝わった。来月にも提訴される見込みだという。

ボーイング<BA> 198.49(-9.64 -4.63%)
アドビ<ADBE> 320.92(-26.10 -7.52%)

アップル<AAPL> 146.00(-3.40 -2.28%)
マイクロソフト<MSFT> 248.73(-6.04 -2.37%)
アマゾン<AMZN> 92.87(-2.95 -3.08%)
アルファベットC<GOOG> 89.14(-1.93 -2.12%)
テスラ<TSLA> 195.42(-6.65 -3.29%)
メタ・プラットフォームズ<META> 169.22(-2.82 -1.64%)
AMD<AMD> 77.39(-2.36 -2.96%)
エヌビディア<NVDA> 231.57(-5.08 -2.14%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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