コンドーテック Research Memo(9):配当性向を勘案し安定配当を目指す
■財務状況と株主還元策について
(2)株主還元策
株主還元策として、コンドーテック<7438>は業績の拡大とともに増配することで応えてきた。配当の基本方針としては、「収益の向上」「企業価値の増大」を図りながら、配当性向を勘案し、安定配当を目指すとしている。2014年3月期の1株当たり配当金は14円と前期と同額を予想しており、配当性向は23.0%、現在の株価水準で見た配当利回りは2%程度となっている。
株価は好調な業績を評価して、年初から5割程度上昇した水準となっているが、一方で株主数は3月末の3,293名から9月末は2,898名と東証一部上場後では初めて減少に転じている。個人株主数の持分比率が42%から39%へ減少し、機関投資家の比率が同程度上昇したことが要因だ。今後、株主数の拡大を図るためには、業績の拡大もさることながら、株主還元策の強化が求められることになろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)
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提供:フィスコ