アールテック---2Q業績は売上・利益いずれも計画を上回っての着地
創薬ベンチャーのアールテック・ウエノ<4573>は12日、第2四半期(4-9月)業績を発表。売上高が前年同期比52.5%増の27.94億円、営業利益が同132.7%増の7.13億円、四半期純利益が同153.0%増の5.33億円だった。7月16日に上方修正しているが、売上高、利益いずれも、この計画を上回っての着地となっている。
主力商品であるレスキュラ点眼液の日本市場の売上高は前年同期比6.6%増の6.96億円。製品価値の最大化に向け、販売先との共同プロモーションに注力。眼科医を対象に眼底読影勉強会を積極的に開催したほか、学会セミナーの開催や講演会記録集等の作成により、認知度向上や普及促進活動に取り組んでいる。また、北米市場に再上市しており、売上高は1.01億円だった。AMITIZAカプセルの北米市場の売上高は同44.7%増の15.64億円。独占的製造供給契約を締結している米スキャンポ社がオピオイド誘発性便秘症の追加新薬申請の承認を取得。納入価格の変更や、北米向け販売が堅調。日本市場では3.58億円だった。
通期については売上高が前期比16.6%増の53.08億円、営業利益が同63.8%増の12.85億円、純利益が同52.2%増の8.55億円とする7月に上方修正している計画を据え置いている。通期計画に対する第2四半期営業利益の進捗率は55.5%となる。
アールテック・ウエノ<4573>は、眼科・皮膚科向けに特化した創薬ベンチャー企業。創業者が発明した化合物「プロストン」を使用した世界初の緑内障・高眼圧症の治療薬である「レスキュラ点眼液」の製造・販売、便秘症治療薬「アミティーザカプセル」の受託製造などを収益化している。創薬ベンチャーながら、創薬にかかる開発費や安定配当を継続できるだけの収益力を確立していることが特徴。医師の目線で医薬品の開発・販売を行う分野特化型のグローバルな医薬品会社を目指す。
《FA》
提供:フィスコ