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【市況】<マ-ケット日報> 2024年5月20日

 週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比282円高の3万9069円で4月15日以来の水準まで回復してきた。前週末の米ハイテク株安や米長期金利上昇から開始早々は小幅安だったが、ダウ平均が4万ドルに乗せた比較感から日本株の出遅れが意識されみるみる上げ幅を拡大。一転して600円を超える上げ幅を示現した。投資余力が増した外国人の先物買いも活発化しリスクオンムードが強まった。後場からは国内長期金利の上昇が響き上げ幅を縮小させて引けている。

 前週末の米国市場は米景気に対する自信からダウ平均は反発。史上初の4万ドル台乗せとなった。4月の消費者物価指数の伸び率鈍化を好感する買いに加え、この高金利下でも米経済のファンダメンタルズが安定していることが評価されて薄く広く買いが入った。一時はダウ平均の4万ドル大台を意識して売られる場面があったが、投資家の買い意欲は根強く景気敏感株や消費関連株中心に持ち直している。一方、ハイテク株の多いナスダック指数は小幅続落へ。

 さて、東京市場は大きく上げる材料は見られなかったが、3月高値からの調整がかなり進んでいることで、外国人の先物買いで水準を切り上げやすくなっていた。国内長期金利が一時11年ぶりの高い水準を付けるなどマイナス材料もありはしたが、以前ほど市場は金利上昇にナーバスにはなっていない様子。トピックスは年初来高値まであと2%弱程度にまで迫っている。(ストック・データバンク 編集部)

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