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【市況】ダウ平均は9日ぶりに反落 今週のインフレ指標待ち=米国株概況

NY株式13日(NY時間16:25)(日本時間05:25)
ダウ平均   39431.51(-81.33 -0.21%)
S&P500    5221.42(-1.26 -0.02%)
ナスダック   16388.24(+47.37 +0.29%)
CME日経平均先物 38180(大証終比:+60 +0.16%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は9日ぶりに反落。市場は今週のインフレ指標の結果待ちの中、このところの上昇を一服させている。明日は米生産者物価指数(PPI)、そして水曜日には米消費者物価指数(CPI)が発表され、今後を占う上で、いつも以上に重要な指標と見られている。

 直近の雇用指標は労働市場の冷え込みを示唆し、消費者心理の弱まりも確認されている。一方でFOMC委員はタカ派シグナルを継続し、企業業績も堅調。投資家もそれらを比較検討する中で米株式市場のセンチメントはプラスを維持している状況。

 ただ、PPIもCPIも前月比では依然として高い数字が見込まれている。それでも一部のストラテジストは、9月の利下げと年内2回の利下げを予想。また、中東の地政学的緊張も引き続き抑制されるとも見込んでいるようだ。ファンダメンタルズの先行きに前向きで、株式市場全体のリスク・リワードはバランスが取れているという。AI関連銘柄がさらなる成長を牽引する可能性があるとも述べている。

 一方、今週から小売企業の2-4月期決算が始まる。裁量消費はこの先弱まるとの見方もある中で、市場はすでにその点を織り込んでいる節もある。そのような中で小売り企業の数字にどのような反応を見せるか注目される。先週までの1-3月期決算で、S&P500企業の92%が発表終えているが、80%近くが予想を上回る利益を計上していた。アナリストからは「決算に向けて市場の業績予想はやや悲観的になり過ぎていたかもしれない」との声も聞かれた。

 英アームが上昇。同社の約90%を保有するソフトバンクGと共同でAI向け半導体開発・製造に来年参入の計画と伝わった。

 ゲームストップ<GME>に本日も買いが強まった。5月に入って突然動意づいており、先週末は急速な利益確定売りで下落したものの、本日は一時38.20ドルまで118%急騰する場面も見られた。本日はAMC<AMC>も急騰しいており、ある種、市場のモメンタムを表しているのか、2021年のミーム株の人気化が再燃している。

 スイスの医薬品のACイミューン<ACIU>が急伸。同社のアルツハイマー病治療薬「ACI-24.060」を含むアミロイドβを標的とする同社の活性型免疫療法について、武田薬品工業と世界的なオプションおよびライセンス契約を締結した。

ゲームストップ<GME> 30.45(+12.99 +74.40%)
アーム<ARM> 117.23(+8.39 +7.71%)
ACイミューン<ACIU> 3.30(+0.99 +42.86%)

アップル<AAPL> 186.28(+3.23 +1.76%)
マイクロソフト<MSFT> 413.72(-1.02 -0.25%)
アマゾン<AMZN> 186.57(-0.91 -0.49%)
アルファベットC<GOOG> 170.90(+0.61 +0.36%)
テスラ<TSLA> 171.89(+3.42 +2.03%)
メタ<META> 468.01(-8.19 -1.72%)
AMD<AMD> 150.56(-1.36 -0.90%)
エヌビディア<NVDA> 903.99(+5.21 +0.58%)
イーライリリー<LLY> 757.70(-2.30 -0.30%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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