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【市況】株価指数先物【引け後】 FOMC通過後に底堅さがみられればアク抜けを期待


大阪6月限
日経225先物 38210 -260 (-0.67%)
TOPIX先物 2728.0 -19.0 (-0.69%)

 日経225先物(6月限)は前日比260円安の3万8210円で取引を終了。寄り付きは3万8080円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8165円)を下回り、売り先行で始まった。寄り付き後は押し目待ち狙いのロングが入り、一時3万8290円まで下げ幅を縮めたが、スキャルピング中心のトレードとなるなか、前場中盤にかけてショート優勢となり、3万8040円まで売られる場面も見られた。ただし、節目の3万8000円接近ではロングが入り、前場終盤にかけて3万8200円を回復すると、現物の後場の取引開始時には3万8300円を回復。一時は3万8450円と前日比20円安まで下げ幅を縮める場面もあった。その後は3万8350円~3万8400円辺りで保ち合い、終盤にかけては持ち高調整とみられるロングを外す動きにより、3万8200円水準での攻防となった。

 日経225先物は売り先行で始まったが、業績好調が伝わったレーザーテック <6920> [東証P]が日経平均株価を支え、ロングを誘う動きに向かわせたようだ。前場中盤にかけてショート優勢となったが、節目の3万8000円水準では押し目待ち狙いのロングが意識された。75日移動平均線を上回って推移が続くなか、後場はロング優勢で始まったがプラスに転じることができず、ショートカバーが強まる展開とはならなかった。

 もっとも、スキャルピング中心のトレードであり、短期的な需給の影響を受けやすかった。また、前場はオプション権利行使価格の3万8000円から3万8375円のレンジとなり、後場は3万8250円から3万8500円辺りの推移だった。75日線が位置する3万8150円処での底堅さを見極めつつ、ボリンジャーバンドの-1σ(3万7880円)と中心値(25日)が位置する3万8840円とのレンジが意識されやすい。

 米連邦公開市場(FOMC)の結果と米連邦準備理事会(FRB)議長の会見に、市場の関心が集まる。6会合連続で金利は据え置かれ、これまで同様、利下げに踏み切るには「データを確認する必要がある」との見解を繰り返すとみられている。足もとで予想を上回る経済指標の発表が相次いでいることから、年内の利下げ期待は消滅する可能性もあり、ショートの動きが強まる展開には警戒しておきたい。

 日経225先物はパウエル議長発言の影響を受けやすいが、波乱の局面で3万8000円から-1σ水準で踏ん張りをみせると、アク抜けからショートカバーを誘う流れになりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.00倍と横ばいだった。一時13.96倍に低下、4月22日に付けた直近安値13.97倍を下回る場面も見られた。FOMCの結果を受けた米ハイテク株の動向次第になりそうだが、節目の14.00倍割れでいったんNTショートの巻き戻しが意識されやすいだろう。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万8295枚、ソシエテジェネラル証券が1万3463枚、サスケハナ・ホンコンが4863枚、SBI証券が2643枚、日産証券が2210枚、バークレイズ証券が1923枚、フィリップ証券が1513枚、JPモルガン証券が1213枚、野村証券が1163枚、ビーオブエー証券が897枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万3328枚、ソシエテジェネラル証券が1万4171枚、JPモルガン証券が4692枚、モルガンMUFG証券が4585枚、ゴールドマン証券が4387枚、バークレイズ証券が4030枚、サスケハナ・ホンコンが2287枚、ビーオブエー証券が2227枚、BNPパリバ証券が1574枚、野村証券が1283枚だった。

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